《風見鳥 渡》
どうも、最近スコッチにハマッた風見鳥です。基本日本酒派だったのですが、近年泡盛に夢中になり、今度はたまたま友人、というかサークルメンバーと一緒に飲んだジョニー・ウォーカー(ジョニ赤だけど)が美味かったので、癖になってしまいました。スモーキーな風味とほのかな甘み、なかなかに飲みやすいんじゃないでしょうか。いやぁ、さすがはスコッチの代名詞。しかし、どこかで味わった懐かしい味なんだけど、どこだっけかなー、と思っていたのですが、ある時チョコレートと合わせて飲んだとき疑問が氷解しました。ウィスキーボンボン、あれです、ジョニ赤にたっぷり砂糖をぶち込んだらきっとあんな風味になります。そういや、むかーしウィスキーという代物をバーで初めて飲んだとき、チョコレートのお菓子が添えられていましたが、当時のぼくは「お酒にお菓子???」などと違和感を覚えたものです。料理と一緒に飲むものがお酒、と思い込んでいましたからねぇ。しかし、それにしてもチョコとスコッチの組み合わせはヤバイ、美味すぎる。こんなことならもっと早くに飲んでおくべきだった。このマイブームはしばらく続きそうです。 |
|
《森 光年》
『バイオショック』というゲームの日本語ローカライズ版が発売されたばかりでして、この作品、アメリカでは昨年一番おもしろかったゲームのひとつという評価を受けている名作のようで。私は未プレイなんですけども、人が遊んでいるのを隣で観ていたかぎりでも凄く面白そう。 FPS(一人称視点のシューティングゲーム)ではあるんですが、このジャンルも昨今はオンインでの大人数の対戦ではなく、オフラインのシングルプレイを楽しむことに重点を置いた作品が増えてきているようで、バイオショックもそのひとつ。難易度も高くないようですし、FPSが苦手な私にも楽しめそうです。 なにより、サイバーパンクでもスチームパンクでもなく、ケミカルパンクかバイオパンクとでも呼ぶべき独特の世界観に惹かれますね。ヘプバーンの映画のようなミッドセンチュリー的な雰囲気の海底都市(アーリーアメリカン的でもありますが)で狂気に満ちた血みどろホラー、という混沌ぶりが素敵です。 さておき森光年なんですが、じつは私のようなおしゃれ弱者にもここ最近、気になっていているブランドというものがありまして。それがこのBUKTA(バクター)なんであります。 シンプルかつ遊び心もあるデザインで、それになんといってもお求めやすい価格設定が素敵(とはいえ、コートやジャケット等それなりのものはそれなりのお値段ですが)。 昨年の後半、堀江で通りすがりに素敵なお店だなあと思って入ったのがきっかけで知ったブランドなのですが、すっかり気に入りまして。お店の人とも話をするようになっていたのですが、なんと先日この堀江のお店が突然の閉店。 梅田のHEPファイブ(先日このブログでも話題にした阪急メンズ館の隣の観覧車のあるビルです)の2階にも店舗はあるのですが、私のような大阪市の南端の住人には、やはり梅田は遠い…… さておき、そんな失意の中でもちょっと面白い出来事がありまして。堀江店の最終日、昼間に一度行ったものの、知人に頼まれたおつかいで閉店まぎわにまた駆けつけてみると、バクターの本社から手伝いに来たとおぼしき人たちが狭い店内にひしめいていておりまして。それが皆さんパンクなのです。 ばりばりのパンクというよりはちょっとソフトでカジュアルな、それこそ現代のシド・ヴィシャス的な男女が、和気あいあいとダンボールに物を詰めたりして店じまいの作業を。スキンヘッドとかモヒカンで。 そもそもバクターはイギリスっぽいテイストを前面に押しだしているブランドなので、働いている人らも当然そういうファッションになってくるわけですが、それにしても忘れがたい光景でした。 そして堀江のバクターの店員さん、短い間でしたがお世話になりました。 あと余談ながら、バクターの存在を知った直後のある日、大阪ローカルの番組でお笑い芸人のサバンナの八木さんがこのバクターの水色のジャージを着ているのを見かけまして。なんというか、穢された……という感じがしました。八木さん御本人およびファンの方には申し訳ないのですが。 でも、おしゃれと評判のケンドーコバヤシもバクターを着てたりするらしいので、それはちょっと嬉しかったり。 |
|
《大浜サキ》
長いこと実写化の企画が浮き沈みを繰り返してきたAKIRAが、 ようやく軌道に乗ったようです。 「AKIRA」が実写映画化!レオナルド・ディカプリオも参加 原作1~3巻、4~6巻までの内容を前・後編に分けて制作するあたり、 比較的気合を入れて作ってる感じはします。 舞台が“ニューマンハッタン”という時点でキャストのほとんどは アジア系以外で固められるのは確定っぽいですね。 個人的に大佐の役はエド・ハリスのような存在感のあるオッサンが 良いなあ、と思ったり。 今回の発表を受けて、一部では舞台や人種が変わったことに 悲観的な見方が多いみたいです。 でも私は、マンガもアニメも舐めるように堪能しつくしたので、 今さら忠実に作られてもなー、って感じなんですよね。 むしろ、ハリウッドの金にあかせた迫力ある映像に期待したい(笑) 日本ではできないことだし。 あ、でも金田のバイクくらいは出して欲しいなあ。 ただ、公開は来年の夏ということで制作が急ピッチで進んでいるのと、 監督の Ruairí Robinson はこれが初の長編作品というのが心配です。 代表作のショートフィルムはこちら↓ The Silent City (話が大友克洋の短編マンガ「武器よさらば」にそっくり) これを見る限り、都市崩壊後の廃墟の荒寂感はよく表現されそうです。 ただ、例のバイクのテールランプや、光輝く都市などの彩やかな光の演出は この人はしないかも。 むしろメイキングの方が面白かったので、ついでにぺタリ。 silent city the making of |
|
《風見鳥 渡》
日本が開発中の次期主力戦車の話をしようと思っていたら、イージス艦が漁船とぶつかってアワワになっていた・・・。最新鋭の戦闘艦に一体なにが起こった!? みたいな見出しをテレビのニュースか新聞で見ましたが、こういった事故が起こっても別に不思議ではありません。というのも、SPY-1と呼ばれるレーダーのお化けみたいなものを搭載しているイージス艦ですが、そのレーダーは漁船のような海の上の小さなものを見つけるのが苦手です。というか他の戦闘艦も実情は同じ。なぜかというと、水面とかその波とかがレーダーに映りこんでしまい、海上に浮かぶ小さな漁船はそれにまぎれて見えにくくなってしまうからです。ましてや水平線の向こう側なんてまったく見えません(だから戦闘艦を主目標とするF-2支援戦闘機は、その艦艇の弱点を突くために低空から進入出来るよう設計されているわけです)。なので、新鋭艦といえども人員を配して見張りを立てる必要があるわけですが、漁船の発見が遅れて事故に繋がったのでしょうか? そのへんどうなっているのか続報が待たれるところです。 ついでですから知らない人のためにイージス艦について説明しちゃいましょうか。 イージス艦とは、敵の攻撃機やミサイルの脅威から、艦隊(特に攻撃の要である空母)を守るために存在している艦艇です。まあいろいろ融通が利いてしまうので、様々な事に便利に使われちゃってますが、基本的には防空艦です。この船が誕生するキッカケになったのは、旧ソ連のドクトリン(戦闘教義)に、「飽和攻撃」と呼ばれるものがあったからです。これは、沢山の攻撃を、しかも同時に行なえば相手の防御能力を超えて攻撃を当てることが出来るだろうという考えに基づいた戦術です。 当時のアメリカは頭を抱えました。これに対抗できる手段を持ち得なかったからです。 そうして、高い防空能力をもつ戦闘艦を作る必要性に駆られたアメリカが造りだしたのが、通称イージスシステムと呼ばれる機能を搭載したイージス艦でした。 イージス艦の特徴は大きく分けて四つあります。360度全域を常に監視し、遠くを見る事が出来る四つのSPY-1レーダー。そのレーダーによって可能となる、遠くの敵を正確に探知できる索敵能力と、複数の敵をロックオンし、攻撃できる能力。またイルミネーター(ミサイル誘導装置。通常この装置の数によってミサイル発射数が制限される)に依存しないため、多数のミサイルを発射し、誘導出来ることからその性能を十分に生かすために連射が利く垂直発射装置、通称VLSを装備し、また理論上ほかの船から発射したミサイルも誘導が可能。そして、リンクシステムによって他の艦艇や空自などからの情報を統合し高度な情報処理を行なうことができ、最適な攻撃を迅速に行なえます。 これらの能力によって、イージス艦は高いレベルの防空能力を得るに到りました。 が、ソ連は崩壊してしまいました。日本やアメリカに対して「飽和攻撃」なんていうブルジョワ攻撃を仕掛けられる国はいなくなってしまいました。そうなるとイージス艦は性能過剰で費用対効果の悪い船でしかなくなるわけですが、近年、その高い情報処理能力と優れたレーダーによって、弾道ミサイルを迎撃するMD構想の柱の一つとなりました。守る対象が、艦艇はもちろん国そのものに広がったわけです。 イージスシステムは、日本では日本独自に改良を施した「ミニ・イージス」が現在建設中のヘリ搭載護衛艦「ひゅうが」や、量産型である、現在計画中の新型の汎用護衛艦に搭載する予定があり、まだまだこのシステムは活躍するようです。 |
|
《森 光年》
すでに前回、大浜が触れた話題ではありますが、やはり市川崑監督のご逝去については言及せずにはおられますまい。92歳のまさに大往生、ご冥福をお祈りいたします。 市川監督といえば、なんといっても『木枯らし紋次郎』が個人的には思い入れ深いですね。1972年から73年にかけて放映され、絶大な人気を博したというこのテレビ時代劇(まだ生まれてないころなので当時のことは分かりませんが)、じつはあの『必殺』シリーズは当時すでに圧倒的な支持を得ていた『紋次郎』の対抗馬としてスタートを切り、『紋次郎』に勝つために新機軸を打ちだしていった結果、あのような名時代劇シリーズとなったわけなんですね。 その必殺シリーズに、『紋次郎』の主演・中村敦夫さんがのちにレギュラー出演(『必殺仕業人』と『翔べ! 必殺うらごろし』)することになるのも面白いものです。じつは必殺のレギュラーになる前に、必殺シリーズのスタッフが手がけたカルト時代劇作品『おしどり右京 捕物車』に中村敦夫さんが主演しており、それがきっかけになったという話もありますが、完全に余談ですね。すいません、敦夫さん大好きなもんで。 で、話を元に戻しまして『木枯らし紋次郎』です。 このシリーズ、重苦しく泥臭い作品世界のリアリティや推理小説家・笹沢左保さんの原作から来るひねりの利いたストーリーの素晴らしさ等、さまざまな魅力を持っているのですが、やはりなんといっても主人公である渡世人、紋次郎のキャラとしての魅力が秀逸でございました。 世慣れ旅慣れた冷淡な渡世人、でも本当は優しくてナイーブ。字面で書くとありきたりな感じですが、作中での描かれ方がそれはもう痺れるのです。 こればかりはほんと、ぜひ観てくださいとしか。 敦夫さんの朴訥な演技と、その長身ぶりも素晴らしかった。 あの体躯を屈め、駆けまわり転げまわって泥だらけになりながら戦う斬り合いのシーンの迫力も時代劇にあるまじきエポックメインキングさでした。 私がとくに好きなのは、紋次郎と悪党たちが追いかけ合いの末に川の中に入ってしまい、敵も味方も顎まで水に漬かってあっぷあっぷしながら対峙する場面。実際の戦いの混乱した中ではこういうこともありうるだろうと唸らされる名シーンでありました。 『市川崑劇場』と銘打たれて放映されていた紋次郎ですが、市川監督が担当したのは1~3話と18話だけでして、あとは監修という形だったようです。 その第1話の冒頭部分が、YouTubeにアップされていたのでご紹介しましょう。止め絵を多用するこの演出、初めて観たときには度肝を抜かれたものでした。 木枯し紋次郎 第一話 |
|
《大浜サキ》
二月十三日の未明に市川崑監督がお亡くなりになったと聞きました。 ショックです・・・。 市川監督と言えば「ビルマの竪琴」や「細雪」が有名ですが、 世間では微妙な扱いの「天河伝説殺人事件」や「四十七人の刺客」も好きでした。 特に「天河~」のオープニングタイトルの鮮やかな演出には 当時小学生だった自分にも「カッコいい!」とはっきり思えるほどの インパクトがありました。 エヴァの極太明朝体の元ネタになった金田一シリーズもそうですが、 黒い背景にパキっとした抜きを放つあたりは、さあ映画が始まるぞという感じで ワクワクしたものです。 また、リアリティとは違う意味での鮮血の描写も美しかった。 真っ白な雪や障子の上に舞い散る赤は、今でも記憶に焼きついています。 古参の監督の中で、鮮やかな「画」を撮ることにかけては右に出る者は なかったのではないでしょうか。 それに実写だけでなく、「銀河鉄道999」で編集作業の陣頭指揮を執ったり、 マンガ家とのコラボで紙人形劇を作ったり、アニメーションにもゆかりのある監督でしたね。 もともとアニメ界出身だし。 超現実的なまでにメリハリのある色彩のフィルムを残せたのは、そんな所にも 理由があったのかもしれません。 ああ、しかし・・・、 黒澤・小林・木下らと結成した「四騎の会」のメンバーの最後の 一人が失われてしまいました。 これで30年代を代表する監督がいなくなってしまったと思うと寂しいです。 数々の作品に思いをはせつつ、謹んでご冥福をお祈りします。 追伸 2/18(月)にBS2で21時より「細雪」を放送するそうです。 未見の方はぜひ。 |
|
《風見鳥 渡》
話題にするにはちとタイミングを外しぎみですが、同人ゲームサークル「黄昏フロンティア」が先月リリースした「ぱちゅコン!」を遊んでおります。知る人ぞ知る弾幕STG「東方」シリーズの二次創作ゲームで、そのキャラクター達が文字通り所狭しと活躍するのですが、どんな感じかは以下の動画参照。 ご覧の通り、可愛いユニット達が、ひたすら敵ユニットを迎撃していくゲームです。敵はマップ中央に配置されている本棚を目指し、そこにあるすべての本を奪われるとゲームオーバーとなります。すべての敵を倒し、本を一冊でも守りきるとクリアです(無限に続くゲームモードもありますが)。いやぁ、これが結構ハマル。使用できるユニットは全部で32人。この中から5人選び出して編成します(初めから全員使えるわけではありませんが)。それぞれに個性があり、得て不得手があります。うまく組み合わせて長所を生かすもよし、弱点を補うのもよし、あるいはキャラクターへの思い入れで組むのもよし、などなど。敵を迎撃する時も、自分で直接ユニットを動かすか、あるいは陣形を組んで敵を迎え撃つか。さらにゲームモードによっても有効なユニットや戦術が変わったり、なにげに奥の深いゲームとなっています。 さて、このゲームシステム、実は元ネタが存在します。 それがこれ↓ 「Desktop Tower Defence」 http://www.handdrawngames.com/DesktopTD/Game.asp ついでに解説等が載ってるブログ。 http://bloggame.blog90.fc2.com/blog-entry-151.html 俗にいう「防衛ゲーム」と呼ばれるジャンルでありまして、上記のものがそのはしりだったはずです。「はず」というのは「防衛ゲーム」で検索すると結構な種類のゲームが引っかかったからなのです(汗。沢山あったんですねぇ、知りませんでした。・・・ひょっとして知らなかったのはオレだけ? オレだけですか??? ま、まあそんな種類が出ている防衛ゲーですが、「ぱちゅコン!」はその中でも結構特殊な部類に入るかと思います。ユニット同士が戦い合う物は稀のようですし、戦い方によっては他には無い爽快感も味わうことが出来ます。 いや、久しぶりにゲームらいしいゲームを遊んだ感じです、はい。 |
|
《森 光年》
いやあ凄い、大阪でこんなに雪が降るのは珍しいです。森光年です。 例の刺殺事件、犯人と名乗る人物が出頭したようですね。 発生以来、大阪市内はキタもミナミも巡回や臨検をする警察官の姿がよく見かけられて、ものものしい雰囲気でした。心斎橋のアメリカ村では、たこ焼きの屋台の人が警官に何か訊かれてましたし、私も自転車で走っていて呼び止められましたし。 ああいう中にあっては犯人も、もう逃れられないと観念して自首しようという心理になるのかもしれません。 さて、ときを同じくして大阪を騒がせた(というほどでもないですが)のが『Hankyu MEN'S』こと阪急百貨店メンズ館(公式サイト)のオープンでありまして。 キタの中心地・梅田のHEPナビオにこのほど、阪急百貨店の男性向けファッションコーナーがまるまる移転したわけですが、これが地下一階~地上五階とメンズとしては日本一の売り場面積を誇るとか。東京の伊勢丹がメンズで大成功したのを受けて、関西でもこの新たな市場の開拓に動きだしたようですね。面白い。 余談ながら、HEPナビオといいますと、キタのランドマークである大きな観覧車のあるビル、HEPファイブのお隣なわけですが、この界隈ってハルヒのアニメで出てきましたよね。古泉に連れられて、キョンが巨人が暴れまわるのを見せられるシーンで。 ハルヒの舞台である兵庫県の西宮から、タクシーで高速を走った先のビル街……しかもあの特徴的な交差点に観覧車、ということなので間違いないと思うんですが。 ともあれ、その界隈にそういうものができたというわけで、早速でかけてまいりまして、とにかく圧倒されてきたわけですが。まあ、値段とか、値段とか、値段とか! それと、客層が立派な身なりの紳士淑女ばかりで。夢の国に迷い込んだというようなあんばいでした。 さておき、この『Hankyu MEN'S』の広告、オフィシャルサイトのトップにもなっている男性二人が並んだ写真なんですが、向かって右のほうの紳士がアメリカのプロレスラー、ロード・スティーブン・リーガルことウィリアム・リーガルさんに見えて仕方がありません。 っていうか、このことを言いたいがために長々とこの話題について書きました。すいません。昔から好きなんです、リーガルさん。リーガル・ストレッチがロイヤル・ストレッチだったころから。 しかし猛烈にホモソーシャル臭がしますな、この広告写真(とキャッチコピー)。一流の品を身につける事で真の男の価値がどーのこーのというような。 そういうのも、嫌いではないんですが。 |
|