《大浜サキ》
バットマンビギンズの続編、「ダークナイト」の公開が8月9日に予定 されてますが、それに合わせてアメリカではOVAアニメーション 「BATMAN:GOTHAM KNIGHT」が発売されるそうです。 内容はオムニバス形式の6本のエピソードで、前作と今作の間の話になるとのこと。 そして特徴は、映像制作を日本のアニメスタジオが手がけていること。 参加しているのも、マッドハウス・STUDIO 4℃・プロダクション I.G と 豪華なもの。 というか、この面子はマトリックスの番外編として制作された 「アニマトリックス」のスタッフを思い出します。 米資本と原作+日本アニメーションの方法論という あんな試みはそうそうないと思ってたので、こんな形で次に繋がっていた とは嬉しいニュースです。 アニマトリックスでのマッドハウスや4℃の仕事は 想像以上に素晴らしいものだったので、今回も楽しみ。 世界観を独自に料理した、同人活動寸前のやりたい放題な映像を また作って欲しいー! 主役のブルースの声も実俳優のクリスチャン・ベールが当てているので、 映画との親和性も高くなるのではないでしょうか。 アメコミ風、マッドハウス風、深夜アニメ風(!)と色々な バットマンが見れそうなのも期待大。 日本でのDVDの発売などはまだアナウンスが無いのが不安なところですけど、 日本のスタジオが力を入れてる作品がまさか日本に来ないはずがないと思うので、 この先、映画ともども楽しみです。 |
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《森 光年》
前回の風見の記事の捕捉といいますか訂正といいますか、星空めておさんの代表作といえば、むしろ『腐り姫』じゃないかと思いますね。あの『腐り姫』の企画・原案とシナリオを手がけたライターさんです、と説明すればエロゲに対してある程度の知識と理解のある人なら、なるほどと頷いていただけるんじゃないかと。 もちろん、わたし個人としては断然『Forest』のほうが思い入れが深いんですけども、あれはあくまで隠れた名作という感じで知名度も低いですからね。残念なことに。 『Forest』(公式ページ)は本当に素晴らしい作品ですので、子供のころアリスやマザーグース、あるいは指輪やナルニア等の児童文学に触れ、ぞくぞくするような不気味さと効しがたい魅力の両方をおぼえた経験のある方には是非おすすめです。 現代の新宿を舞台に、そうした子供時代の不条理世界にふとしたはずみで追いつかれ、後ろから肩を掴まれて逃げだせなくなってしまった大人たちの絶望的な戦いが描かれています。と書くとスティーブン・キングの『IT』みたいですね。 ちなみに、子供時代にナルニアに心ときめかせた私としてはネズミの騎士のリーピチープが出てきたのが嬉しかったですね。それから、なんといっても朝びらき丸(『Forest』では傘びらき丸)のあのラスト! 印象深いあのシーンと、まさかエロゲで再会できようとは! しかもそうしたファンタジーの再現が微妙にチープかつ猥雑な形でなされているあたり、ポストモダン的というか、するどい現代文面批判の側面があると思います。考えすぎかもしれませんが。 ケルティックな音楽や、不気味でキュートなヴィジュアル面の雰囲気も素晴らしく、なによりファンタジックな内容とは裏腹な人物描写の生々しさ(まさかあのキャラが妻子ある男性との道ならぬ恋に悩んでいようとは!)も強烈に魅力的。 もう一度くりかえしますが、おすすめです。 Forest op movie |
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《大浜サキ》
先日、妥協倶楽部のメンバーで難波方面を散策していたところ、 立ち寄ったアニエス・ベーの店先でマッシヴ・アタックの 曲が流れているのに出会いました。 Massive Attack 「 Teardrop 」 アニエスベーの服やショップの清潔感とは裏腹に、この曲の ダウンテンポな雰囲気はギャップがあって、なんだか微笑ましかった。 ショップの店員さんの趣味かもしれませんね。 マッシヴアタックは、並んでブリストルサウンドと呼ばれてる ビョークほど激情に駆られることもなく、 ポーティスヘッドほど悲壮的でもない、 けだるいところが好きです。 ゲストボーカルのエリザベスなんとかという人の声も綺麗。 まあ、ポーティスヘッドの落ちるとこまで落ちていく 絶望感も大好きなんですが。 関係ないけど、コードギアスR2の最新話をまたも録画し損ねてしまいました。 ウワー。 まあ、この枠のパターンならMBSがきっと再放送してくれると思うので 取り返しはつくんですけども。 音楽ついでに、2期のオープニング(OrangeRangeの「O2」)でも聞いて 気分を取り直そう・・・。 MBSのアニメ主題歌は基本、作品内容と関係ないタイアップなので 色々と問題もあるのだけど、どーもこの曲も不評みたいですね。 というか、レンジの音楽スタイルがアニメファンに嫌がられてるだけ? 個人的にはサビの中性的な合唱が好きなので、これはこれで気に入ってます。 キムタカ絵にも合ってるし。 そういや1期のセカンドED(SunSet Swishの「モザイクカケラ」)も不評だったなあ。 まあ前のEDが受けのいいALI PROJECTだったから無理もないか・・・。 |
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《風見鳥渡》
TYPE-MOONが新作を発表しましたね。しかも三作品。「月姫」のリメイクが来るかなーとは想像してはいましたが、その上を行かれてしまいましたw 完全新作である「魔法使いの夜に」と、「Girls’Work」、そして「月姫」。TYPE-MOONを一躍有名にした同人ゲーム「月姫」のリメイク作品は、まあ誰もが想像できる事でしょうが、おそらく「弓塚さつき」がヒロインに昇格するんではないかと。諸事情で没になった「弓塚さつき」のシナリオが、ついに日の目を見ることになるかも。公式、同人と共に「ヒロインになれない」などと散々弄られた彼女ですが、これでやっと表を歩ける(?)ようになるかもしれませんね。 そして完全新作の一つ、「魔法使いの夜に」は、「空の境界」で登場した「蒼崎橙子」と月姫・メルブラで活躍した「蒼崎青子」の学生時代を描いた物語で、作品そのものは1997年に作り上げたものらしく、「月姫」「空の境界」の原点だとか。表に発表された公式作品内では顔を合わせることがなかった姉妹がどのようなやり取りをするのか気になる所です。 ですが、1番気になるのが「Girls’Work」。このゲーム、TYPE-MOONお得意のビジュアルノベルではなくADVである上に、シナリオが外注(?)です。シナリオ担当者は「星空めてお」と「茗荷屋甚六」の両名。調べてみて驚きました、二人ともあの「ライアーソフト」でシナリオを担当し、古典文学などのパロディを惜しげもなく盛り込んで独特な雰囲気と世界観を持った「Forest」を作った方々でした。 僕自身はこのゲームは肌に合わず、途中で投げてしまいましたけれど森光年は絶賛しており、また巷でも根強い人気があります。それにしても渋いですね。この間紹介したkeyのような派手な人選もいいですが、製作者のセンスを感じさせる人選もいい感じですね。どんなゲームになるのか今から楽しみです。 |
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《森 光年》
すでに風見が触れた話題でありますが、やはり先祖代々生粋の大阪人の私としては言及せずにはいられません、くいだおれ閉店。 父方の祖父がまだ存命だった子供のころには親類一同の揃う機会があると、くいだおれのある道頓堀の界隈や、あるいは通天閣の建っている新世界あたりにご馳走を食べに連れて行ってもらったものでした。 同年代のいとこらとはしゃぎ合いながら歩いた日暮れの繁華街の雑踏、ふと見上げると、あの(子供の目にはちょっと不気味に映る)くいだおれ人形がそこで太鼓を叩き、首を左右に振っている。 私にとっての、あれは原風景とでも呼ぶべきものなのかもしれません。 人形(昔は単に『くいだおれ人形』と呼ばれていたように思いますが、気がつけば『くいだおれ太郎』という名称が一般的になっていますね)に関しては、通天閣や阪神タイガースが引き受けに名乗りをあげているようですが、道頓堀ではなく通天閣や甲子園球場にあるくいだおれ人形というのは、仕方がないとは分かっていてもなんだかせつない光景です。 と、しんみりしつつも先日(今更ながら)スティーブン・キングの『IT』全四巻を読破したばかりの私としては、あの超怖いピエロのペニーワイズと、くいだおれ太郎の姿がダブって見えて仕方がありません。 ここではみんな浮かぶんやで……とか言いながら子供たちを道頓堀川に引きずっていって喰い殺すくいだおれ太郎。そんな関西版『IT』が読んでみたくなります。カーネルサンダースはわれわれを助けることはできない! 自分でも何を言っているのかよく分からなくなってきましたが、そんなわけで森光年です。 さて、名優チャールトン・ヘストンさんが先日亡くなられましたが(ご冥福をお祈りいたします)、みなさまグラディエーター・サンダルというものをご存知でしょうか? いや、まあべつにベン・ハーは剣闘士(グラディエーター)ではないので全然関係ないのですが、ともかくその剣闘士ふうのサンダルがここ数年来、女子たちの支持を集めているようで。 そんな中、先日なんばシティのリプショナルというかっこいい服屋さんにふらっと入ってみたところ、ちょっと無骨な感じの素敵な男子用のサンダルを発見いたしました。で、手にとって裏返してみると、なんと底がタイヤ状になっているではないですか! そう、ベトコン愛用の、あのホーチミン・サンダルだったのです! グラディエーター・サンダルの次は、ホーチミン・サンダルの時代が来るのか!? と思わず興奮してしまいましたが、とはいえ1万4千円ぐらいするホーチミン・サンダルってどうなんでしょう。古タイヤを加工した安価な粗製品であるところが、ホーチミン・サンダルのホーチミン・サンダルたるゆえんではないかと思うのですが。 いや、もしかしたらこれはチープな品からチープさを剥奪することによりアイデンティティ・クライシスを引き起こそうとするアートな試みなのか。マルジェラが、スニーカーから痕跡だけを残してロゴのワッペンを剥奪したように。いや、まあそんなわけないですが。 しかしファッション界は今、ミリタリーブームが来ているとは聞いていましたが、まさかホーチミン・サンダルまで出てくるとは(まあ、ブームとは関係ないと思いますが)。 そっちがその気ならここは私もひとつ、押入れの奥から東ドイツ軍の制服でも引っ張りだして着てみようかと思います。なんたって、東ドイツの人民軍も北ベトナム軍も略称はNVAですからね! ミリタリーブーム万歳! |
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《大浜サキ》
突然ですが、低血圧で朝は苦手な大浜です。 ここのところ雨が多いせいか、最近は輪をかけてひどい。 なので、最近目が覚めても覚めきれない状態になることが多く、 その日も目をつぶったまま1時間ほどじっとしておりました。 なぜか正座で。 今思い出してもなぜ正座?という感じですが しばらくは泥の中のような、のったりした感覚の中をさまよい中・・・。 そしてハッと我に返ったら時既に遅し、 完全に膝から下の感覚が無くなってました。 愚かにもそのまま立ち上がろうとして、マンガのキャラのように つんのめってしまい、床で顎を強打!(歯が飛ぶかと思った。) 顎は痛いわ、足は動かないわでちょっとしたパニック状態に陥ってました。 下が布団だったのが不幸中の幸い。 いやー、足が他人の物みたいで、おまけに針付きの電動マッサージを かけられてる気分でした。 しびれが徐々にゆるくなっていく過程は妙に快感でしたけども。 子供の頃は正座が得意で、2時間くらいは続けられたので このくらいは平気だと思ってたんだけどなー。 運動不足がたたったのかもしれない。 今さらだけど、正座を無理に続けるとマジで一歩も動けなくなるんですね。 意識が無いので体勢を崩さなかっただろうし、 今思うと体重かけ放題の状態だったんだろうなあ。 でもまあ、大人になってからこういう事は一度もなかったので ある意味新鮮でした。 |
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《風見鳥渡》
昨日の新聞で、大阪名物の一つ「くいだおれ」が七月で閉店することを知りました。 ついこの間、妥協倶楽部のメンバー二人と共に遊びに出かけた時に、くいだおれ人形を見た所だったので、なにかの因果を感じてしまいます。観光客とおぼしき人達がカメラを人形に向けて記念撮影をしていたのを印象深く覚えています。 ぼくは生まれも育ちも「大阪」ですが、一度も「くいだおれ」で食べた事がありません。ほかの二人も食べたことはないとか。そういえば「くいだおれ」でめしを食べたという話をまわりから聞いたことがありません。その事が、今回の閉店へと繋がっているように思えるのは僕の気のせいなのでしょうか。 それにしても、一度は食べにいってみるべきかな。いやぁ、今行くとめっちゃ混んでそうだ(汗。そうそう、「くいだおれ」のHPに行ってみたんですが、閉店の発表と合わせてブログが開設されていました。「くいだおれ」のお仕事を、閉店までの期間、紹介するつもりだとか。今は今日行なわれた記者会見の模様が掲載されています。興味がある方は、ブログを覗かれてはいかがでしょうか。 |
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《森 光年》
掲示板へのスパム攻撃がまた凄いことになっておりまして、腹がたったのでかっとなってスパムの(迷惑メールなどに対して使う意味での)語源となったモンティパイソンの有名なシーンを貼りつけてみようと思います。日本語字幕つき。 Spam Spam Spam Spam Spammity spam 人が話してる最中に「スパムスパムスパム♪」と唄いだすヴァイキングらの煩わしい様子にあやかって、迷惑メール等をスパムと呼ぶようになったのでありますな。 しかしながら、これを貼ったところでスパム攻撃がやむわけでもなく。掲示板、閉じたほうがいいのでしょうか…… そんなわけで森光年なんですが、先日(といっても結構前に)大阪日本橋の電気街から『まんだらけ』が撤退いたしまして、心斎橋に移転……というネタを描こうと思っていたところ、先ほどLLパレスが3月いっぱいで閉店していたことを知るに及びました。なんてこった! まあ、LLパレス(以下エルパレ)が日本橋の時流からとり残された存在になって久しいわけで、私自身もかなり長いこと足を運んでいなかったのですが…… しかし、90年代なかば頃には同人誌を大量にあつかっているような店は日本橋ではあそこしかなかったわけで、とらのあなやなんかが進出してくる2000年代に入るまで、エルパレには大変お世話になったものでした。 98年ごろにユージンがTo Heartの(当時としてはあまりにもハイクオリティで、しかもスカートが着脱できるという画期的な!)ガチャポンを発売したことによって、現在にも続く美少女フィギュアブームの嚆矢となったわけですが(それより以前、セングラやサクラ大戦のゲーセンの景品フィギュアもそれなりにクオリティアップに努めていて、それが伏線になったりもしていたわけなんですけども)、そのころには、そうしたフィギュアの専門店などはまだ当然どこにもなくて(ガレージキットを扱う店はありました。ホビットとか)、エルパレで細々と売られていたばら売りのガチャポンはマニアにとって福音でありました。 思い返せば返すほど、今よりもっと若く、オタクとしてずっと熱かったころの記憶が蘇ってきて、そしてそのそばにいつもエルパレの存在があったことを痛感します。青春の一部が永遠に失われてしまったような喪失感。そのエルパレをいつしか顧みなくなっていた私は、なんという忘恩の徒であることでしょう。 |
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《大浜サキ》
前回の記事で書いたUHFの試練は今日も続く・・・・・・ というわけで、春アニメのうち丁度3分の2が見られないと気づいて 絶賛絶望中の大浜です。 あれもこれも見られないよ。orz そうそう、絶望といえば絶望先生ですよね。(←現実逃避) 第11話の「黒い十二人の絶望少女」は市川崑作品の パロディ満載で驚きました。 犬神家仕様のOPとか、黒い十人の女に見立てたレギュラー達とか、 気合いの入った造りだけに真面目に追悼かと思いましたよ。 制作のシャフトは急遽企画したのかな、と一瞬本気で思ったけど よく考えたら制作的に間に合うわけがないタイミング。 単なる偶然とはいえ、スタッフの方達も驚いてるんだろうなと思います。 ・・・しかし、どのキャラも喪服姿が似合うなー。 もともと黒髪の子がほとんどなのでモノトーンの画面でも ぜんぜん画面負けしてなかった。むしろ市川調が大ハマり。 シルエットだけでキャラを見分けられる、 原作絵のデザインセンスを改めて感じた回でした。 ちなみに最終回は「アニメニモマケズ」の部分が一番楽しかったです。 あれは原作者の書き下ろしかな? あと、OPの解体新書をカラーにするのはやめてー。 ついでに最終回つながりで、ガンダム00の最後がカオスだったことも 色々書こうと思ったけど、時間が無かったので省きます。 関西では土曜夕方枠が無くなって、日曜夕方枠に生まれ変わりました。 明日からコードギアスR2がスタート。 これとマクロスFと合わせて、MBSの大作がチェックできるのが 今のせめてもの救いです。 あぁでもニトロ×板野一郎のブラスレイターが見たいなあ。 西田亜沙子のヴァンパイア騎士も。 |
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