《森 光年》
ロサンゼルスで1927年に建築されたビルがホテルとして再利用されている、というニュースを目にしまして。 【1927年築のビルが気鋭ホテルに「エース・ホテル・ダウンタウン・ロサンゼルス」に宿泊してみた(Fashionsnap.com)】 おー、これはすごい! と感嘆したのですが、よくよく考えてみるといつもコーヒーを飲みに行っている大阪は淀屋橋の芝川ビルも1927年に建てられているんですよね。 このあいだハリウッドで映画化もされたフィッツジェラルドの小説『華麗なるギャツビー』の舞台が1922年のアメリカですから、どちらのビルも建てられたのはその五年後。 そんな時代の建物が現存し、かたやホテル、かたやテナントビルとして今も利用されているというのはなんだか感動的ですね。 このブログでも何度も取りあげていますが芝川ビルにはショコラトリーや雑貨店、ブティック、花屋さん等々、素敵なテナントが目白押し。 つい最近、三越で取り扱っていたりして有名な国産の帽子ブランド『coeur(クール)』の関西唯一の直営店&工房もできました。 『coeur』はメンズラインが別ブランドとして独立してしまって現在はレディースのみなんですが、こちらのお店でだけは工房で作りたてほやほやのメンズの帽子が手に入ります。 もちろん、六周年を迎えたばかりの毎度おなじみモール&ホソイコーヒーズの寡黙なマスターが淹れるコーヒーも美味しいですし、お近くにお立ち寄りの際はぜひぜひ。 そんなわけで森光年なんですが、前回の記事でも少し書きましたが大阪は日本橋にある馴染みのバー『UMEYA』でハロウィンイベントが行われるそうです。 期間は10/30(木)~31(金)の二日間。 ハロウィンにちなんだ一部のカクテルが500円になるほか、コスプレで来店するとチャージ料(通常400円)が無料になるとか。 ちなみに、「紙袋をかぶって初期のジェイソン」のようなイージーなコスプレは認められとマスターが申しておりました。 なにしろこのバーのマスターは凝り性の飽き性でして。 今年のハロウィンは顔にティッシュを貼りつけたゾンビメイクを練習したり、古着屋でぼろぼろの服を買ってきたりして並々ならぬ意気込み。 店内外もすでにハロウィン一色に飾りたてられ、ふだんのスマートなオーセンティックバーの面影もない有様です。 どうぞみなさま、平日の夜ではございますが日本橋電気街にご用の方は是非お立ち寄りください。 イベント当日、500円になるカクテルですが、ブラッディマリー、シルバーバレット、ブラックデス・ジンを使ったジントニック、オリジナルカクテルの四つだそうです。 ウォッカをトマトジュース割ったブラッディマリーについては今さら申すまでもないですが、シルバーバレットはややマイナーかもしれませんね。 シルバーブレット、シルバーブリット等とも呼ばれることがありますが、意味するところは「銀の弾丸」。キュンメルというリキュールを使ったカクテルです。 キュンメルはオランダやドイツベルギーなどで作られている、ひめういきょうのリキュール。 ひめういきょうと言われても味も香りもピンと来ないかと思いますが、アニスのようなと申しましょうか、とにかく独特の甘い香りがします。 シルバーバレットはキュンメルにジン、レモンジュースをシェーク。 やや白濁した見た目と、すっきり爽やかな口当たりが「銀の弾丸」を思わせるということなのでしょうか。 キュンメルに各種の薬草が使われていることから、「薬草=魔除け=銀の弾丸」という意味合いもあるのかもしれませんね。 甘口だけど、ただただ甘いわけでなく複雑でひねくれたところのある、私好みのカクテルのひとつです。 ハロウィン用のオリジナルカクテルについてですが、先日マスターに聞いてみたらまだ思案中とのことで。こちらも楽しみですね。 みなさま、縁がありましたら万聖節の前夜にご一緒しましょう。 |
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