《森 光年》
テレビの週間天気予報に来年の日付が出てくるこの時期になると、しみじみと年の瀬を実感しますね。 早いもので私のブログ更新も年内はこれが最後。 この一年おつきあいくださったみなさま、ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。 そんなわけで森光年ですが、今年も大阪は日本橋電気街のバー『UMEYA』は大晦日から正月の朝まで通し営業をするそうで。 昨年にひきつづき私はバーで年を越すつもりでおります。 年の瀬だというのに帰るべき団欒もない都会の孤独な人々が肩をならべ、紅白を見、杯を重ねながら新年を迎える。 はたから見ればみじめと映るかしれませんが、昨年は本当に楽しくていい思い出になりました。 当時もこのブログに書きましたが、除夜の鐘とともにマスターが供してくれたのがシャルトリューズ・イヴを一滴しみこませた角砂糖でした。 シャルトリューズはその名のとおり、先ごろ公開された静謐なドキュメンタリー映画も話題になったフランスのシャルトリューズ修道院で作られる薬草系リキュール。 そのシャルトリューズの原初の製法を再現したとされるのがシャルトリューズ・エリキシル・ヴェジェタル、通称シャルトリューズ・イヴです。 諸説ある中の一説ですが、巡礼者のためにこのシャルトリューズを角砂糖にしみこませて供したのがカクテルの原型であるともいいます。 一年の始まりに原初のカクテルを、とはなんとも洒脱なアイデアですね。人生という巡礼の旅の節目という意味もあったのかもしれません。 さて、来年はじめの一杯はなにを飲みましょうか… ともあれみなさま、よいお年を。 |
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