《森 光年》
新年のお慶びを申しあげます。今年も拙ブログと妥協倶楽部をよろしくお願いします。 そんなわけで森光年なんですが、早いもので三が日もあっという間に過ぎ去っていきました。みなさま年末年始はいかがおすごしでしたでしょうか? 私はといえば昨年最後のブログ記事で宣言しましたとおり、大阪は日本橋電気街のバー『UMEYA』で新年を迎えました。 大晦日~元旦の通し営業は一昨年に引き続いて二度目。 比較的静かだった前回に比べ、今回は年の瀬だというのにいつもと変わらぬ常連たちが勢ぞろいしてにぎやかでした。 みんなでシャンパーニュなどあけて乾杯しつつ、声をそろえてカウントダウン。 無事に年を越し、マスター特製のお雑煮(鯛と蟹でだしをとっていて美味でした)をいただいた後は新しい年の最初の一杯です。 いろいろ考えあぐねた末、オーダーしたのはグリーン・デビル。 かの一休禅師は人々が浮かれさわぐ正月に髑髏を持って練り歩き、「ご用心、ご用心」と叫んでまわったといいます。 たんなる嫌がらせと思えなくもないですが、新しい年を迎えたということは死に一歩近づいたということ、ひるがえってみれば人は常に死と隣り合わせであることを説いたのでしょう。 ラテン語でいう「メメント・モリ(死を想え)」ですね。 そんなわけで「死」や「髑髏」に関連したカクテルを飲もうと考えたのですが、酔った頭で思いついたのはパスティスのスパークリングワイン割りである「午後の死」のみ。 ですが残念ながら、その日UMEYAにあったスパークリングワインはみんなで乾杯したシャンパーニュだけでした。 よしんばそれが残っていたとしても、モエ・エ・シャンドンのなかなか高いやつをカクテルに使うような貴族の遊びは庶民の私にはとてもできませんでしたが。 で、いきづまった挙句「死=地獄=悪魔」というあやふやな関連付けでグリーン・デビルに落ち着きました。ちょうどミントの味が恋しかったというのもありますし。 グリーン・デビルはグリーンのミントリキュールとジン、レモンジュースをシェイクしたカクテル。名前とは裏腹にすっきり爽やかで美味しいです。 似たようなカクテルでデビルというのもあって、こちらはグリーンのミントリキュールとブランデーをシェイク。 どちらも緑色が悪魔を連想させるのでこの名前なんでしょうけど、グリーン・デビルよりデビルの方がブランデーを使っている分、濁った緑色でより悪魔っぽいです。 味は個人的にはグリーン・デビルの方が好み。 そんな感じで楽しい年越しだったのですが、当日ようやく公式発表があったのでようやく書けるんですけどもバーUMEYAは3月で日本橋の電気街から移転するそうです。 移転先はまだ決まってないのですが、難波~天満橋の間のどこかで検討中とのこと(範囲が広い…)。 あの場所のUMEYAがなくなるのは寂しいかぎりですが、新天地での第二章に期待したいですね。 |
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