《森 光年》
このあいだ秋冬のファッションウィークが終わったと思ったら、もうメンズのロンドンコレクションがスタート。 この調子だと今年も一年あっという間に過ぎ去りそうですね。 私はといえば今年も地獄の繁忙期に突入いたしました。しばらくは省エネ更新が増えると思いますが、なにとぞご容赦くださいませ。 そんなわけで森光年なんですが、先週末は当サークルメンバー一同で大阪キタの扇町公園の界隈で遊んできました。 そもそもの発端は扇町のパティスリー『ラヴィルリエ』のキッシュが抜群に美味しいという話を私がしたことで、それなら食べに行こうという運びに。 男同士連れだってパティスリーに出かけるというのもなんともむさくるしいものですが、メンバーのゴーリキが奥さんと赤ちゃんを連れてきてくれたために楽しい道ゆきとなりました。 扇町公園にはかなり長大な滑り台が設置されているのですが、そろそろ一歳半になる赤ちゃんはパパに抱きかかえられてその滑り台に初挑戦。 びっくりして泣き出しはしないかとハラハラしてましたが、滑り降りてきてみれば満面の笑みで大喜び。もう一回やれ、もう一回やれとせがむほどでした。 やはり女の子の方が肝が据わっているのでしょうか。なんとも末頼もしい。 ラヴィルリエのキッシュやケーキはなんだかますます美味しくなったようで、いまやすっかり関西を代表する名店のひとつとなった同店のさらなる飛躍を予感させましたね。 ラヴィルリエの服部シェフとお話しする機会もあったのですが、従来のケーキをさらにバージョンアップする構想があるそうで。 詳しくは書けませんが意外な新展開も予定しておられるそうで。 最近おめでたいこともありましたし、今後もラヴィルリエの躍進を期待しております。 美味しいものを食べ、公園で赤ちゃんとひとしきり遊んだあとは一休み。じつは扇町公園の近隣に、前々から行ってみたかったカフェがあったのです。 天神橋筋六丁目の近傍の細い裏路地に2年前にオープンした、その名も『喫茶 路地』。 オープン当時に雑誌で紹介記事を読んで以来、行きたかった自家焙煎コーヒーのお店なんですが、なんやかんやで月日が流れてようやくの初訪問となりました。 前回もフレンチビストロの『Le pont』に関しておなじようなことを書きましたが、なぜもっと早く行っておかなかったのかと後悔するお店でしたね。 どちらも2013年オープンですし、どうも私はそのあたりの時期から新規店開拓に消極的になっているようで猛省です。
まず何と言ってもコーヒーが美味しい。
クリアで苦みは少なく、しかし、しっかりとコクのある骨太のブレンドです。 シングルオリジンもベーシックな産地のものばかりで、奇をてらわない直球の姿勢に誠実さがうかがえます。 フードはビスコッティのみ、しかもテーブルに置いてあるのを自分でとる形式というシンプルなメニュー構成もすがすがしい。 ちなみに紅茶等、コーヒー以外の飲み物はあるようです。 路地裏の古い家屋をリノベーションした小さなカフェですが、ゆったりとくつろげる内装。 落ち着きのある空間は、表現が陳腐ですがまさに「大人の隠れ家」で、心なしか客層も落ち着いた世代のようでした。 昨今はコーヒーブームで、流行りのブルックリンやポートランド風のカフェなんかに行くと若い男女で大にぎわいですから、落ち着いてコーヒーと向き合える空間は貴重ですね。 多様性を否定するのは狭量だとわかってはいるのですが、ちょっと毒を吐かせていただくと、サードウェーブ系のコンクリむき出しカフェに集っている若いお客さんたち、みんなスチームミルクやなんやの入ったアレンジコーヒーを飲んでますからね。 それのどこが、産地・農園・精製法による味のちがいを繊細に楽しむサードウェーブなのでしょうか。 ブームというものの空疎さにうんざりさせられます。 さておき、メニュー構成や内装に人柄がにじみ出ているのか、ご主人の接客も誠実で丁寧で。赤ちゃん連れの我々にも嫌な顔ひとつせず対応してくださいました。 他のお客さんが静かにくつろいでおられるところをお騒がせして申し訳ない。 ちなみに赤ちゃんは幼いながらに空気を読んだのかけっこう静かにしていたものの、最終的にはむずがりはじめたので両親に連れられ屋外へ。 もう少しおとなしく座っていられるようになるまでカフェはお預けですかね。 そういえば、おなじ裏路地にある『ナーガ カリー』というお店はお昼時、店外にちょっとした列ができていて気になりましたね。 今度行ってみようかと思うんですが、現在は事情により営業日が不規則だそうで、一筋縄ではいかなそうです。 |
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