《森 光年》
こんなニュースをたまたま目にしました。 【英歌手J・バーキンさん、エルメスのわに革バッグから「自分の名前を外して」 (AFPBB News)】 イギリス出身でフランスでも活躍した女優ジェーン・バーキンが自身の名を冠したエルメスのバッグ、バーキンのクロコ製のものについて苦言を呈したとのこと。 ワニ革の採取の過程で動物虐待がおこなわれている疑惑があるようで、事実ならばなるほど、そうした製品に自分の名前は使われたくないですよね。 昨年亡くなった女優のシャーリー・テンプルについても似たようなエピソードを聞いたことがありますね。 1930年代、子役として大人気だった彼女の名にちなんで生まれたシャーリー・テンプルというノンアルコールのカクテルがありまして。 今も世界中で飲まれている代表的なノンアルコールカクテルですが、当のシャーリー自身は自分の名前が勝手にバーで使われていることに違和感をおぼえていたそうです。 そんなわけで森光年なんですが、余談かつ蛇足ながらジェーン・バーキンについて少々。 バーキンはかつてフランスの歌手セルジュ・ゲンズブール(故人)と事実婚の関係にあり、二人の娘のシャルロット・ゲンズブールも女優として活躍しております。 一昨年公開されたデンマーク映画『ニンフォマニアック』の主演でシャルロットが注目を集めたのも記憶に新しいですね。 そんなジェーン・バーキンが名前の由来なのがエルメスを代表するデザインであるその名もバーキン。 レディ・ガガが真っ白なやつを持って来日してファンに落書きさせたりするあのバッグですね。 ある日、飛行機でジェーン・バーキンと隣り合わせたエルメスの社長が、バーキンが籐のカゴに荷物を丸めて入れているのを目撃。 後日、何でも入るようなバッグをデザインしてバーキンに贈った、というのがよく知られているバーキンの由来です。 でも、リンク先の記事ではバーキンがエルメスの社長に「エレガントでかつ実用的なバッグがない」と不満を漏らしたことでこのバッグが生まれた、となっていますね。 物の由来なんてはっきりしないことが多いものですが、実際のところはどうだったのでしょう。
さておき、そんなエルメスのアイコン的バッグ誕生のきっかけとなった伝説的な籐のカゴが映っている動画がYouTubeに転がっております。
じつのところ2年前にすでに当ブログでご紹介しているのですが、せっかくの機会なので再掲いたします。 Serge Gainsbourg - Je t'aime... Moi non plus ゲンズブールとバーキンのデュエット曲『Je t'aime... Moi non plus』のPV…ではないようですが、なんの動画なんでしょう。 愛らしいバーキンの様子も印象的ですが、ニヤニヤしてはしゃぎがちなゲンズブールの姿にイラッときますね。 この『Je t'aime... Moi non plus』、元は女優のブリジット・バルドーとのデュエット曲で、しかも既婚者であるバルドーとゲンズブールは不倫関係。 歌詞の内容ときたら「愛してる…愛してるわ」と喘ぎまじりに囁く女性に対し、「ああ…俺も愛してない」とそっけなくうそぶくというもの。 そんなデカダン野郎がなにを無邪気にはしゃいでいるのか! と憤慨せずにはいられません。 まあ、そんなゲンズブールに当時の女性たちはギャップ萌えだったのかもしれませんが… |
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