《森 光年》
夏コミに参加されたみなさま、おつかれさまでした。当サークルのブースにお立ち寄りくださったみなさま、ありがとうございます。 参加したメンバーからまだ当日の話を聞いていないのですが、SNSで伝え聞くところによると今年も盛況だったようですね。 近年はオタク・サブカル関係のメディアのみならず、ファッション系の情報サイトまでもがコミケを取材するようで、思いもかけぬSNSのアカウントから会場の様子が伝わってくることもしばしば。 近年、大物デザイナーがアニメやコミックとコラボレーションすることが増えたということもあるのでしょうか。 ファッション業界にとってもオタク界隈の動静は目が離せないファクターになってきているのかもしれません。 昔からコミケはわれわれの世界では超メジャーなビッグイベントではありましたが、これほど広く一般の注目を集める存在になるなんて思いもよりませんでしたね。 時の流れとはまったく不可思議なものです。 そんなわけで森光年なんですが、お盆休みはコミケへの出発を前にしたメンバーの壮行会を名目に酒を飲んだりしておりました。 以前にもご紹介した道頓堀のはずれのフレンチ居酒屋『Le pont』で軽く食事したあと、東心斎橋のバー『UMEYA』へ。 蒸し暑い夜ではありましたが、『Le pont』の川沿いのテラス席に座ってワインを飲むのはなかなかいい気持ちでした。 席から見下ろせる道頓堀川の河川敷はちょっとした広場のようになっているのですが、どこかの学生さんたちなのでしょうか、そこでモデルウォークの稽古をしている一団が。 熱心に練習しつつも時折はしゃいだりする様子がなんとも青春で、夏の夕暮れにふさわしい光景でした。 『Le pont』はここで紹介して以降4回ぐらい行ってますが、やはり店主さんの料理の腕がいいですね。 今回はじめて食べた薄切り豚ロースのカツレツなど、きわめて薄い豚肉は脂身がほとんどなく、かりっと揚がった衣にも不要の油気がない。 フランスの天然塩でいただくと、小麦粉の香ばしさと豚肉の旨みが純粋に味わえました。さりげないながら丁寧な仕事です。 ちなみにワインはスペイン産の赤をいただきました。ぶどうはグルナッシュ種。
バー『UMEYA』もこのブログではおなじみですね。
今年2月に日本橋の電気街の裏通りからミナミの繁華街・宗右衛門町に移転しましたが、以降も折に触れおじゃましております。 この日もお盆の最中だというのにいつもの常連さんとお会いしたり、最近常連になったという若い方と初顔合わせしたりして楽しい時間を過ごさせていただきました。 この日はサントリーV.Oのフェアをやっていたのでブランデーベースのカクテルを3杯ばかり。 サイドカーのようなクラシックカクテルも、日本のブランデーを使うとあっさりと爽やかになって夏にはぴったりですね。 ブランデーベースのカクテルは普段はちょっとお値段的に及び腰になりがちなので、こういう機会はありがたい。 また、これとは別の日なんですが新町のカフェ『シェ・ドゥーヴル』にも行ってきました。 大阪市街のど真ん中にありながらまるでパリの街角のようなこちらのお店、普段はお昼におじゃますることが多いのですが、その日は夜、肉のパテでも肴にワインを飲みたくて伺いました。 奇遇なことにこちらでもグルナッシュ(とメルローだか何かのブレンド)の赤を。 カウンターの上に置きっぱなしの冷えていないやつを分厚いグラスになみなみと注いでいただいたんですが、これが不思議に美味い。 ぶどうの野性味が強く感じられる気がします。 適切な温度で管理されたワインを、グラスの足を持って神妙に味わうのとはまたちがう、日常に寄り添った気取らないワインとの接し方というのでしょうか。 フランスの片田舎のカフェなんかに行くとあるいはこんな感じなのかなと思えて、ちょっとした夜中の小旅行気分でした。 肉のパテの他に、白カビの生えたハモンセラーノのサラミや、熟成しきったカマンベールチーズなどもいただいて異国気分を満喫。 店のマダムと常連の女性、私の三人でずっとフランス菓子の話などしておりました。 とても静かで幸せな夜だったのですが、カフェを後にしてにぎやかな通りに出て、立ち飲み屋で騒ぐ男女の楽しそうな姿をみかけたとき、ふと思いました。 ほんとうに美味しいものや美味しいお酒を求めてばかりいるから、自分には出会いがないのだなあと… |
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