《森 光年》
今週末から来週半ばにかけて、大阪は本町~淀屋橋周辺でこのようなイベントが開催されると知って興奮しております。 【春の船場博覧会2016"船場のおひなまつり"2月26日[金]—3月3日[木]開催します(HOPEゾーン船場)】 古くは北船場と呼ばれたこのエリアの5つの旧家の雛人形が公開されるというのです! すごい! ブラボー! なんのこっちゃとお思いの方が大半かもしれませんが、船場といえばかつて商都と呼ばれた大阪の華やかなりし商人文化の中心地。 その船場の旧家に伝わる雛人形となればこれはもう、民俗文化財と呼んでもさしつかえないでしょう。 博物館にでも収蔵されているならともかく、個人蔵の貴重な雛人形を観覧する機会などそうそうあるものではないですからね。 開催期間中は本町~淀屋橋の各所でひな祭り関連のイベントも行われるようですので、みなさま是非。 期間が短いのが難点ですよねえ。今週末は雨でなければいいけど。 そういえば淀屋橋の芝川ビルに入っている有名な帽子ブランドの『coeur』も今週末はサンプル品のセールをするそうです。 モード界でも高い評価を受ける『coeur(クール)』の帽子ですが、高いものでは2万円台後半だったりとなかなか高価。 でも、サンプル品ならある程度リーズナブルでしょうからこれはチャンスかもしれませんよ。 そんなわけで森光年なんですが、大阪は玉造のパティスリー『ブロードハースト』が昨年11月に移転していたんですねえ。 以前の店舗からそんなに離れてはいませんが、倉庫を改装したという今回の店舗は流行のブルックリンやポートランドのコーヒースタンド風のようで。 さすがフットワークが軽く商売上手のジョン・ブロードハーストさん。機を見るに敏であります。
ブロードハーストさんといえばイギリスから日本へ来て、大阪は上本町のパティスリー『なかたに亭』で巨匠中谷シェフの薫陶を受けた方。
堀江のパティスリー『ルシェルシェ』や『アクイユ』もシェフが『なかたに亭』出身。伊丹と三重にも中谷シェフのお弟子さんの店があるそうです。 これだけのお弟子さんを立派に育てて独立させ、しかもどのお店も個性豊かというあたり中谷シェフの巨匠ぶりがうかがえますね。 そして奇しくもブロードハーストが移転したのとおなじ昨年11月、新たに『なかたに亭』出身の方がパティスリーを開かれました。 靭公園にほど近い肥後橋の『ソリリテ』というのがそのお店。恥ずかしながら先月号のSAVVYを読むまで知りませんでした… さっそく行ってきましたが、店舗は綺麗なマンションの一階。外から厨房が丸見えになっているのが特徴的です。 シンプルながらシックで高級感のある店内。ヴァンドゥーズの方の接客が丁寧で好印象でした。 ショコラトリー兼パティスリーということで、商品はショコラとショコラのケーキが中心。 ケーキのラインナップはオリジナルが半分ぐらい、古典菓子の新解釈系が半分ぐらいという印象でした。 薄いチョコレートで包み込んだ面白い形のフォレノワールをいただきましたが、チョコレートもクリームもキルシュも高い完成度。 洗練された技術を感じます。今後がとても楽しみなお店。 靭公園周辺も洋菓子の激戦区になってきましたねえ。 思いつくまま並べてみても、名店『レ・グーテ』に滋賀の雄『ドゥブルべボレロ』、そして個人的に超思い入れのある『レ・プティット・パピヨット』。 どこも美味しいお店ですが、個人的には『レ・プティット・パピヨット』のテディさんが作るエクレアが超お勧めです。 外側が薄くて上品で中身のクリームが主役の日本のエクレアにはない、どっしりとした生地の味わいがたまりません。 ショコラトリーなのでショコラショー(ホットチョコレート)と一緒に食べるのもいいし、マダムのこだわりであるフランスのクスミティーとも相性抜群です。 |
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