《森 光年》
来月の11日から25日まで、大阪は梅田の阪急百貨店でこのようなイベントが開催されるそうで、これは熱い! 【ディオールのミニチュアドレスが一堂に 阪急うめだで展覧会開催 (Fashionsnap.com)】 モードブランドのクリスチャンディオールが発表したドレスのミニュチュアが50点以上展示されるとか。 ディオール氏が存命のころにデザインしたドレスのみならず、あとを継いだサンローランや現代のガリアーノやラフ・シモンズのドレスまで含まれているというのが面白いですよね。 入場無料だそうなので、梅田へおこしの際は足をのばしてみてはいかがでしょうか。 そんなわけで森光年なんですが、この週末にはバラ祭も開催されている大阪市西区の靭公園のバラ園では、今年も赤バラの名花クリスチャン・ディオールが美しく咲き誇っております。 剣の切っ先のごときシャープな花弁、あざやかな真紅。モダンローズの母ピースを親にもつ傑作です。 オールドローズやイングリッシュローズが大人気で、モダンローズとか超ださいという風潮が蔓延する昨今ですが、美しいものは美しい! そんなクリスチャン・ディオールなんですが、毎年かならずバラ園でこの花の名を見て「クリスチャン・ディオールwどこかで聞いた名前~w」とか「クリスチャン・ディオールやってwディオール系の香りするんかなw」などとクスクス笑ってる人たちに遭遇するんですよね。 もう、言ってあげたくてしょうがない。 バラ園の案内板にもあるように、このバラの作出は1958年。デザイナーのクリスチャン・ディオール氏が亡くなった翌年だということを! ムッシュ・ディオールと呼ばれ、フランス中から敬愛された氏への哀悼の意が込められたバラなんでしょうね。 もっとも、このバラをクリスチャン・ディオールと命名した理由として、作出したフランスのバラづくりの名家メイアン家の当主はこのように語っていたとか。 「いつものバラとどこかちがう。よく見るとどこも変わっていない。デザイナーが毎年発表する服とおなじだ」 なんというか、すなおに哀悼の意を込めたと言わず、ひねくれた物言いをするあたりフランス人らしいですよねえ… さておき、このような命名の理由を説明したところで前述のような方々は「え!? クリスチャン・ディオールって人の名前だったの!?」と驚かれそうですよね。 モードの歴史に永遠にその名を刻む名デザイナーもいまや化粧品屋の名前ぐらいにしか思われていないのですから、時の流れというのは残酷なものです。 |
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