《森 光年》
前回の記事でとりあげましたニューヨークファッションウィークでのカニエ・ウエストとアディダスとのコラボ『Yeezy』のシーズン4の発表について、こんなリポートが出ております。 【NYFW初日に勃発したカニエ騒動 (織研plus)】 プレスへの告知があったのが当日の早朝4時半、客もモデルも炎天下に立ちっぱなしで待たされて座り込むモデルも出た…とのこと。 なんというか、世間の反感を買うようなことを必ずやらないと気がすまないんでしょうかこの男は。 せっかく売れ行き好調で、日本のストリートでも多数のおしゃれな若者たちが『Yeezy』のスニーカーを着用し始めている、というありがたい状況に自分で水をさしています。 そんなわけで森光年ですが、NYでは先週末、モードデザイナーのアレキサンダーワンのショーがおこなわれました。 開始が50分も遅れたことにいらだちながら、日曜の朝からライブ配信を見ていたわけですが、ショーの最後にアディダスとアレキサンダーワンのコラボレーションが電撃発表されたことには驚きましたね。 Alexander Wang | Spring Summer 2017 Full Fashion Show | コラボを告知する映像のBGMが、なぜかダニエル・リカーリの『ふたりの天使』なあたりにアレキサンダー・ワンの変態めいた音楽センスを感じられて最高です。 ショーの最後、いつものようにランウェイを疾走してきたワンですが、身にまとっているアディダスとのコラボ商品がよほど動きやすいのか、テンションが上がりすぎて変な踊りをする姿が癒されますね。 このアレキサンダーワン×アディダスですが、なんと電撃発表の翌日にはNYで、そして一週間後の昨日土曜日にはロンドンと東京で電撃販売されました。 しかもトラックに商品を積んでの移動販売というゲリラぶり。PVでトラックに荷物を積み込む様子が流れていたのはそういうことだったんですね。 【9月17日限定「アディダス オリジナルス×アレキサンダー ワン」販売の詳細が発表 (Fashionsnap.com)】 大阪在住の私は蚊帳の外ではありましたが、ネットを通じてライブ感を味わうことができて楽しかったです。 近年、低迷の著しいファッション業界では、ショーのあとすぐに商品を購入できるようにするという試みがNYやロンドン等のハイブランドでおこなわれております(一般の方には信じがたいかもしれませんが、ショーで発表された服は一年後にしか購入できないのがパリやNYのコレクションの常識なのです)。 今後は今回のアレキサンダーワンのような、プロモーションを兼ねた劇場型の販売手法も増えていくのかもしれませんね。 それにしてもカニエのショーの数日後、場所も同じNYでこんなド派手にアレキサンダーワンとアディダスのコラボが発表されてしまうとは… 完全に霞んでしまいましたね、カニエ。つくづくオチ要員属性というか、哀しき星の元に生まれた男です。 |
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