《森 光年》
以前の記事で話題にしました『アップルの発音』のイートイン限定の新デザート、食べてまいりました! 夏のデザートはオレンジとバジルのソースのサヴァランでしたが、秋のデザートはキャラメリゼしたフレンチトーストにクリームチーズを挟み、フレッシュのぶどうやぶどうのソース、ぶどうのコンポートや飴がけのぶどうをあしらったぶどう尽くし。 ジューシーなぶどうと濃厚なクリームチーズ&フレンチトーストが互いを引き立てあって、たいへんな美味でございました。 皿の上に直線状にならべた盛りつけもお洒落。近年、フレンチやイタリアンでもよく見ますね直線に並べる盛りつけ。 私が特に気に入ったのは飴がけのぶどう。 お祭り屋台のりんご飴を想像していただければいいのですが、ぶどうのみずみずしさを損なわず、なおかつ飴の食感も楽しめる飴のかかり具合が絶妙なのです。 かりっとした歯ごたえのあと、あふれ出るぶどうの果汁。至福のおやつでした。 このぶどうのデザート、始まったばかりだというのに今月中にはもう終わってしまうかもしれないとのことで、興味のあるかたは是非お早めに! そんなわけで森光年なんですが、パリコレが終わってけっこう経ちました。今期は老舗ハイブランドの新しいディレクターの活躍が目立ちましたね。 ディオール、サンローラン、ランバンと、名門中の名門ブランドが揃って新ディレクターの就任後初のショーを開催したのですから壮観です。 ちなみにディオールはマリア・ グラツィア・キウリ、サンローランはアンソニー・バカレロ、ランバンはブシュラ・ジャラールが新ディレクターとなっております。まるで呪文ですね… 三人ともいい仕事してましたが、とくに心に響いたのはブシュラ・ジャラールのランバンでした。 Lanvin | Spring Summer 2017 Full Fashion Show | ファーストルックから圧倒されましたね。気高く力強い女性美の極み。 1889年にパリで創業した帽子店を原点とするランバン。創業者のジャンヌ・ランバンが娘のために作ったドレスが話題を呼んで高級婦人服のブランドへと成長しました。 ジャラールによる初コレクションはそんな歴史あるブランドにふさわしいクラシカルなフェミニンさを持ちながら、一方でタフな現代の女性像をも表現しているように感じます。 白と黒のモノトーンを基調としながら、素材に工夫が凝らされているためまるで豊かな色彩がきらめいているかのよう。 ランバンの象徴たるブルーも、モノトーンのコレクションの中で見るとより印象的に見えますね。 さすがはそうそうたるブランドでキャリアを築いてきたブシュラ・ジャラール。老舗の看板を堂々と背負ってたつ見事なデビュー戦でした。 |
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