《森 光年》
ハロウィン当日の大阪心斎橋は月曜にも関わらず大いに盛りあがったようですが、私は先週末にささやかな仮装を楽しんでまいりました。 礼服っぽいダークスーツでつば広のハットを目深にかぶり、前回のブログでも触れましたドクロのハーフマスクを装着。 その格好で心斎橋のアメリカ村から宗右衛門町もバーまで繁華街を歩いてまいりました。 道中、信号待ちで隣にいた小さなお子さんが「びっくりした! 本物かと思った!」と目を丸くしてくれたり、通りすがりの人が「怖い!」「やばい!」と叫んでくれたりとハロウィンの醍醐味を味わいましたね。 ちなみに、目を丸くしているお子さんに「ハッピーハロウィン!」と挨拶したら「まだハロウィンじゃないのに!」と返されました。じつに的確なご指摘です。 当サークルメンバーの風見鳥 渡も同じようなドクロの扮装で同行していたのですが、うらやましいことになぜか彼だけ通りすがりの白雪姫の衣装のお嬢さんに「一緒に写真撮ってください!」と腕をつかまれたりしておりました。 きっと彼のトレードマークであるもじゃもじゃの長髪がドクロのマスクと組み合わさって、某海賊マンガの骨の人みたいに見えたからモテただけだと自分に言い聞かせたいと思います。 そんなわけで森光年なんですが、そのあと訪問したバー『UMEYA』ではハロウィンに関連した名前のカクテルが666円、さらに仮装して来店するとチャージOFFという粋なイベントが行われておりまして。 私が注文したのが「エル・ディアブロ」と「ゾンビ」。 エル・ディアブロはテキーラとカシスのリキュールとライムとジンジャーエールを使った、「悪魔」という名前とは裏腹に甘く爽やかなカクテル。 ゾンビは三種のラム(ホワイト、ゴールド、ブラック)とアプリコットブランデー、オレンジとレモンとパイナップルのジュースを使用する甘口のカクテルで、おどろおどろしいその名前は「飲めば半死人の酔っ払いもしゃっきりする」という意味合いでつけられたようです。 一年前のブログ記事でも書きましたが、ゾンビはオードリー・ヘプバーンが『ティファニーで朝食を』の劇中で飲んでいたという由緒あるクラシックカクテルです。 バーなどで使われるトールグラスが一名「ゾンビグラス」と呼ばれているのはこのゾンビカクテルに使用されるからで、そのことからも往時はポピュラーなカクテルであったことがしのばれます。 古いカクテルにありがちなのが、複雑な香りと味の材料を複数組み合わせているため味の着地点が見出しにくかったり、フルーツのジュースをいろいろぶち込んでとにかく甘くしてしまったりすること。 このゾンビはその二つをダブルでやってしまっているカクテルですが、マスターの腕がいいのでじつにおいしく仕上がっておりました。 そんなこんなでこのうえなく楽しいハロウィンを過ごしたわけですが、こうなると早くも来年のハロウィンが楽しみですね。 「ブラッシング・ウルフ(酔って頬を赤く染めた狼)」という名前のカクテルがあることをハロウィンが終わってから知ったので、来年はこれを試してみるのもいいかもしれません。 もちろん「ムーンライトクーラー」や「シルバーバレット(銀の銃弾)」と組み合わせて、最後は「ハンター」で締め。 って、ロングカクテルとショートカクテル2杯ずつも飲んだら、私ごときでは確実につぶれてしまいますね… |
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