《森 光年》
今週末11/12~13の土日は今年で6回目となるイベント『オープンナガヤ2016』が開催されます。 大阪の各所(豊崎・福島・空堀・生野・阿倍野・天下茶屋・平野・八尾・住之江・堺など)に点在するリノベーション長屋が公開されるこの催し。 ギャラリーやカフェとしてリノベーションされた長屋だけでなく、一般のお宅として利用されているものまで公開されるのが特色でしょうか。 私の地元・平野区では、このブログではおなじみのパン屋さん『アップルの発音』が参加するほか、現場監督の奥さんと建築家のご主人の吉永さんご夫婦が住居としてリノベーションした『ヨシナガヤ』が公開されます。 リンク先の写真のとおり吉永さん宅はそのままカフェが開けそうな素敵空間で、壁一面の背の高い本棚にはおびただしい量の建築関係の書物が整然と並んでおります。 私などは昨年の同イベントで1時間近く長居して、フランク・ロイド・ライトの作品集など眺めておりました(ご迷惑をおかけしました)。 とても楽しく有意義なイベントですので、今週末どこかのオープン長屋の近くに御用のある方は足を運んで見られていはいかがでしょうか。 そんなわけで森光年なんですが、そんな長屋イベントにも参加している『アップルの発音』のイートイン限定スイーツがまたまた新しくなりました! 前回はぶどうづくしの一皿でしたが、今回はりんご。しかもフランスの古典菓子タルト・タタンの分解・再構築です。 砂糖だけで3時間煮込んだりんごを使った変形タルト・タタンに添えられているのは、スパイスのクッキーに黒コショウのメレンゲ、ショウガのシャーベット等々。 タルト・タタンそのものが基礎のしっかりとした美味しさなので、変化球の脇役たちがじつに見事に栄えますね。 これほどの挑戦的なデザートが地元のパン屋さんで味わえる幸福に感謝せずにはおれません。 古典菓子の分解・再構築やスパイス等の変わった素材を菓子に落とし込む試みはフレンチのコースのデザートとしては近年流行しておりますが、カフェのメニューでこれをやるとは攻めまくってますね。 これからもこの路線でガンガン攻めてほしいですが、私の地元のような下町でこれをやってついて来れる人がどれほどいるのかと心配にならなくもない。 またメニューが変わってしまう前に、皆さまにも是非ご賞味いただきたいと思います。 余談ながら、このデザートをいただいていたとき、前の席に若いお母さんが可愛い赤ちゃんと一緒に座っておりまして。 好奇心いっぱいに店内を見まわす赤ちゃんと目が合ったのでにらめっこなどして遊んでいたら、帰るころにはすっかり仲良くなっていて名残惜しかったです。 小さいお子さんのいるお母さんがくつろげるようなお洒落なカフェ空間が近所にできて、本当に良かったなあとしみじみ思いました。 |
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