《森 光年》
例年以上にヘビーな繁忙期の終わりがようやく見えたと思ったら、今度はコミケの準備に追われて休む間もありません。 コミケが終わったら今度はなじみのカフェやパティスリーに行き収め。そういえばアメリカ村の古着屋にも行く約束をしていましたっけ。忙しすぎる… 大晦日は大阪は東心斎橋のなじみのバー『UMEYA』が今年も終夜営業をするそうで、ゆっくりマティーニでも飲みながら年を越せるのを心待ちにしております。 そんなわけで森光年なんですが、僭越ながら個人的な今年の三大ニュースなど。 1) サスペンダーを愛用し始めた 2.) 家で紅茶を淹れるようになった 3.) ついにバーバリーのトレンチコートに手を出した 以上、誰も興味なさそうな話題で恐縮です。でも、どれも私にとっては大事件だったのです。 紅茶に関しては以前に少し書きましたが、サスペンダーについても前々からうっすらと興味がありまして。 今年は珍しいことに007ジェームス・ボンドも愛用する英国の老舗アルバート・サーストンのサスペンダーと古着屋でめぐり合ったこともあり、これも何かの縁と使用を始めました。 サスペンダーといえばクリップで留めるタイプを想像しますが、本式のものはズボンにボタンを縫い付けて留めるようになっておりまして。 手持ちのズボンにひとつひとつボタンを付けていくのが、なかなかに大変でしたね。 ですが苦労の甲斐はありました。 サスペンダーというとふくよかな人のものというイメージがありますが、じつは私のような痩せ型にもとても良いものなのです。 痩せた人間はズボンをベルトでぎゅうぎゅう締めて履くことになり、窮屈な上にズボンのシルエットが崩れる、しかもなかなか合うベルトがないと悪いこと尽くめ。 サスペンダーならその心配は当然なく、しかも縦に二本のサスペンダーのラインが上半身をたくましく錯覚させてくれます。 そんなわけで休日の外出時にはまったくベルトをしなくなりましたが、ただひとつ困るのは冬場、上にニットを着たりするとズボンの着脱がとても不便、というところですね。 便利さという点ではやはりベルトに軍配があがります。 ベルトというものが20世紀に軍隊で生まれるまで、男性はもっぱらサスペンダーでズボンを吊っていたわけですが、ベルト登場以後それが廃れていったのもむべなるかなと思います。 バーバリーのトレンチですが、これも古着屋で衝撃的な出会いがありまして。新品同様の美品、サイズぴったり、しかも色が玉虫色! 淡いグリーンの生地に見る角度によってオレンジがかった光沢が生じる玉虫色といえばバーバリーの代名詞。 しかもトレンチコートとなれば今も昔も変わらぬ男たちの憧れの一品であります。 しかし、それだけにハードルが高い。 私も平気でバーとか入れてしまうけっこういい歳なのですが、それでも自分にはまだ早いかも、と躊躇してしまう迫力がそのコートにはありました。 ですが、いろいろあってそのとき一緒に古着屋に来ていた高校生の若者が、彼の年齢では安くはないであろうグローバーオールののダッフルコートを購入。 その勇気ある姿に背中を押されて私もバーバリーのトレンチ購入に踏み切ったという次第です。 以来、機会を見ては着用しているのですが、やはり着こなすのは難しい。 ですが先日、大雨の夜に日に着て出たところ、玉虫色のコートの表面を雨滴が滑り落ちていく様子が街灯にきらめいてじつに美しく。 私ごときがこのコートにふさわしい人間になれるものかどうか、はなはだ自信がありませんが、ともかく勇気を出して購入してよかったなとしみじみ感動しました。 さてさて、ほんとうに誰も興味なさそうな記事になってしまいましたが、みなさまよいお年を! 来年も当ブログをよろしくお願いします! |
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