《森 光年》
先日、ミラノで行われたグッチのショーをライブ中継で見て非常に興奮しておりました。 Gucci | Fall Winter 2017/2018 Full Fashion Show | 会場の中央にそびえるガラスのピラミッド。水槽のようなガラス張りのランウェイを歩く異形のルックをまとったモデルたち。 ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレの強烈な美意識に酔いしれずにはおれない極上のショーでございました。 ミケーレはオーセンティックな服飾の文脈をきっちり押さえつつ、奇想に基づく異様な装飾をそこにほどこすデザイナーですが、このタイムトンネルのようなランウェイを背景にそれらを眺めていると、まるでわれわれの世界と似ているけれどなにかが違う平行世界の服飾史を眺めているような気がしてきます。 現在、ストリートの息吹を豪腕でモードにぶち込むクリステル・コシェや、モスクワの路上をさまよう若者たちのリアルを世界に発信するゴーシャ・ラブチンスキーのようなとてつもない才能たちが新しいファッションの歴史を急速に構築しつつあります。 一方で、そんな潮流に完全に背を向けて、誰も見たことのない美を感性のままに追求するミケーレのようなデザイナーもいる。 これからのモードの未来がとても頼もしく、わくわくします。 そんなわけで森光年なんですが、大阪は南船場のレトロビル大阪農林会館の輸入アクセサリー店、『Ariane(アリアーヌ)』のオーナーさん主導のスタンプラリー『Rassemblement de Timbre』が来月から開催されるそうです。 心斎橋~淀屋橋界隈の素敵なお店が参加して、これまでも何度かおこなわれてきたこのイベント。開催のたびに参加するお店が増えて、今回は11店舗にもなりました。 それにともない従来よりも開催期間を長めにとって2017年3月~6月17日の三ヶ月にわたって行われるそうです。 11店舗のうちいずれかでスタンプ帳を100円で購入すればラリーに参加でき、コンプリートすれば各店舗のサービスチケットがもらえます。 参加する店舗はまず前述の農林会館の『Ariane』とお隣の輸入文具店『FLANNAGAN』。 南船場のお隣の新町からは四店舗が参加。 『chef-d'œuvre(シェ・ドゥーブル)』と『millibar』はカフェ、今回が初参加の『HISS GATE』は輸入紳士靴のお店。 『ガストハウス44』はドイツレストランですがお茶だけでも大丈夫だとアリアーヌのオーナーさんから聞いています(実際にOKかどうかはお店の方にお尋ねください)。 本町の人気レトロビル船場ビルディングからは雑貨と古書の店『&Do's Niko』とヘアーサロン『THE QUE』が参加。 京阪と市営地下鉄の天満橋駅周辺エリアからは有名なギャラリーの『The 14th. MOON』とかわいい輸入雑貨の『milleclair』。 そして本町の靭公園周辺エリアからは『LE PRIEURÉ』というカフェが参加しております。 ヘアーサロン等は来店するだけでスタンプをもらえるとのことですが、お店の方に直接訊いてみたほうがいいでしょうね。 これを機会にお店のことを多くの方に知ってもらうのが目的のイベントですので、お気軽に訪問してみてください。 個人的に嬉しいのが『HISS GATE』が参加していることですね。 じつは何度か前を通ったことがあって、素敵な紳士靴がずらりと並んだショーウィンドーを指をくわえて眺めていたのです。 数万~の高級靴を扱うお店に入る機会などそうそうありませんから、スタンプラリーを口実に来店できるのであればありがたい。 みなさまも普段はあまり縁のないお店に、これを機会に飛び込んでみられてはいかがでしょうか。 お気に入りのお店が見つかるかも。 |
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