《森 光年》
早いもので、もう皆さんに夏コミの告知をする季節なんですねえ。時間が飛ぶように過ぎていきます。 今回は間に合いませんが、電子コミックのほうの二作目を鋭意製作中ですのでよろしくお願いします。 けっこう良いペースで進んでいるので、冬には間に合う…のかな… そんなわけで森光年なんですが、今年の春、デザイナーの相澤陽介がハンティングワールドのクリエイティブチームに加わるというニュースがありまして。 相澤陽介といえば日本のモードブランドの代表格コムデギャルソンで働いていたものの辞職。工事現場の作業員等を経てファッションブランド、ホワイトマウンテニアリングを立ち上げたという異色の存在。 ホワイトマウンテニアリングはデビューするやいなやモード界で大いに支持を受け、相澤洋介は一躍時代の寵児に。 フランスの高級ダウンジャケット(物によっては40万円ぐらいします)のブランド、モンクレールで「MONCLER W」という新ラインを担当するほどになりました(MONCLER Wは現在は終了)。 一方、ハンティングワールドは日本でもバブル期に大流行したアメリカのバッグのブランド。 よく知らない人でも実物を見れば「あー、なるほどこれかぁ」と、けっして肯定的なニュアンスではない感想を抱くような存在。 まぁ、早い話が昔流行しすぎたこともあって、おじさん臭くてダサいイメージがまとわりついているのです。 そんなダサさの極みのようなハンティングワールドに、あの相澤陽介が参入! ということで楽しみにしておりましたが、先日、イタリアにてファーストコレクションが公開されました。 Hunting World Spring/Summer 2018 | #PittiUomo | Pitti Immagine Uomo どうでしょう、このかっこよさ。ハンティングワールドのダサみを無理に消そうとせず、むしろ積極的に活かしていますね。 そこに相澤陽介お得意の男くさいタフさが加わって、じつに堂々たる初コレクションです。 ハンティングワールドはあくまでバッグのブランドでアパレルについては世間のイメージはニュートラルでしたから、そこにまったくの新ブランドを打ち立てるというのは自由である反面、困難だったでしょうね。 00年代初頭、バッグ専業であったルイ・ヴィトンがマーク・ジェイコブスをディレクターに招聘してアパレルを展開し、大成功したことを思い起こさせます。 カルバンクラインのラフ・シモンズもダサいと認識されていた老舗ブランドのイメージを一新しましたが、相澤陽介もやってくれました。 ハンティングワールドのショーの直後にはイタリアの老舗高級スーツブランド、ブリオーニがモードブランドであるメゾン・マルジェラの元チーフデザイナーを迎えるというニュースもありました。 【「ブリオーニ」新ディレクターにマルジェラ出身デザイナーが就任(Fashionsnap.com)】 イタリアの伝統的な高級スーツとフランスの前衛的モードの旗手という異色すぎる組み合わせ。 まったく想像がつかなくて楽しみです。 ファッション界に新たな動きが次々に起こっていて目が離せませんね。 |
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