《森 光年》
イベント目白押しの楽しい季節がやってまいりましたが、大阪梅田の阪急百貨店ではこんな催しも。 【阪急英国フェア】 英国のお茶とグルメが味わえるイベントで、英国の老舗陶器ブランド、デンビーの新作の先行販売なんかもあるみたいですね。
というか、このツイートが流れてきたおかげで開催を知りました。 毎年このイベントの噂はなんとなく聞くのですが、気がつけば終わっている感じで。今年は行けるといいのですが。 そんなわけで森光年なんですが、先日、ミラノのファッションウィークにて2018年春夏のグッチのショーが行われました。 Gucci | Spring Summer 2018 Full Fashion Show | アレッサンドロ・ミケーレのディレクター就任以来、毎シーズン尖りまくったコレクションを発表し売り上げも絶好調のグッチ。 今回はなんと108ものルックを擁する壮大なコレクションを展開しております。 しかもたんなる物量勝負ではなく、中身もぎゅっと詰まっておりますね。なんといっても目を惹くのは80年代バブル風のゴージャスなルック。 ロビンマスクかと見紛うばかりの肩パットが入ったジャケットやボディコンスーツが、ミケーレ流のゴージャスなアレンジを施されて新鮮な輝きを放っております(物理的にも輝いております)。 凡百のデザイナーなら全体をこのバブリーゴージャス感で統一してしまうところでしょうが、そこは引き出しの広いミケーレ。 ブルーのランウェイはローマのテヴェレ川に見立て、インドやアステカ、エジプト風の装飾を施したステージそのままに多国籍かつ超時代的なコレクションを繰り広げております。 前回のクルーズコレクションでも超時空の旅を表現してみせたミケーレ。それが彼にとって現在の最重要なモチーフなのかもしませんね。 個人的にもっとも心躍ったのは、絢爛たるコレクションの要所要所にシンプル(ミケーレにしてはということですが)なスタイルが挿入されていたことでしょうか。 構築的なシルエットの美しいスーツやシックなコート。ミケーレのデザイナーとしての基礎がしっかりしていることを再確認できる素晴らしいルックでした。 それにしても、何点か登場したお椀を被っているような頭飾りはやっぱりムッシュ・ディオールの伝説的なバージャケットのあれのオマージュなんでしょうねえ。 バージャケットは近年、ディオールの新ディレクターのマリア・グラツィア・キウリが美しいアレンジを加えて復活させていますが、グッチでそれを(しかも頭の部分だけ)再現するミケーレの意図がよくわからないのが口惜しい。 |
|
|
| 最初のページ |
|