《森 光年》
本来なら当サークルメンバー大浜が更新する順番ですが、彼が音信不通であるため私が代わって更新させていただきます。 大浜の身に何事もなければいいのですが… さて、このあいだ新しい年が始まったと思ったらもう世間はヴァレンタインムード一色ですね。なんともあわただしい。 今年も百貨店等でヴァレンタインのイベントが行われるのでしょうが、珍しいところでは大阪は鶴見区の植物園、咲くやこの花館で今月末からこんなイベントがあるそうです。 【カカオとコーヒー展-2018- ”たわわな姿をありのままに”】 カカオとコーヒーは産地がおおむね被っているうえ、どちらも果実の種を焙煎して製品にするという共通項がありますから、この切り口はさすが植物園というところ。 純粋にコーヒーとチョコレートは一緒に食べると美味しいというのもありますしね。 百貨店や商業施設の売らんかなのヴァレンタインイベントに食傷気味の方は足を伸ばしてみられてはいかがでしょうか。 といっても最近は梅田の阪急百貨店のように、来場客が置いてけぼりになるくらいチョコレートをマニアックに掘り下げた催事も多い印象ですが。 というか梅田阪急のイベントは異常なまでにマニアックなものが多くてたのもしい。 そんなわけで森光年なんですが、大阪は谷町六丁目の英国式カフェ『トリントンティールーム』の新春のデザートがすごかったのでご紹介いたします。 ![]() 本日のティータイムセットのデザート、メレンゲのルーラードです。ちなみに向かいに座っているのは哀しいかな当サークルメンバーの風見鳥です。 肉で野菜を巻いた料理やロールケーキのようなお菓子をイギリスではルーラードというそうで。フランス語の『巻いたもの』という意味の単語に由来しているとか。 このメレンゲルーラードは名前のまんま、メレンゲで生クリームを巻くという狂気じみた発想のお菓子です。 以前にご紹介したイートンメスも砕いたメレンゲと生クリームをベリーなどと一緒にぐちゃぐちゃにしたイギリスの古典菓子ですが、この組み合わせ、好きなんですねイギリスの人は…… ちなみにフランスにも大きなメレンゲを真っ二つにしてクリームを挟んだムラングシャンティ(ムラング=メレンゲ、シャンティ=生クリーム)という悪魔のお菓子があります。 あちらはまだ見た目にこだわっておしゃれっぽくしようという意思が見受けられますが、イートンメスやメレンゲルーラードは身も蓋もない外見で、甘いものへの欲望一直線! という感じがイギリスっぽくて好きです。 もちろん味もそのまんまで、メレンゲ! 生クリーム! ベリー! という感じ。 でも、それらを口いっぱいに頬張ったときの多幸感がたまらないのですよね。子供のころのおやつの幸せさというか、お菓子の原点という感じ。 東京では昨年ぐらいから、イートンメスやオーストラリアやニュージーランドのメレンゲ+生クリームのお菓子パブロバが流行り始めたようで。 トリントンティールームは関西で流行し始める前からエッグベネディクトを提供していたという実績のあるカフェ。 そのお店が昨年からイートンメスやメレンゲルーラードを推しはじめたということは、関西でもメレンゲブームが来るのかもしれません。 実際、昨年後半に発売された関西の女性向け情報誌SAVVYのスイーツ特集でも次代のトレンド予想としてメレンゲが挙げられていましたし。 「食べてたわー! 流行る前からメレンゲ菓子食べてたわー!」と地獄のミサワの漫画のごとくドヤ顔を決めたい方はぜひ谷町六丁目へ! なお、トリントンティールームの本日のティータイムセットはデザートの内容がたびたび入れ替わるため、メレンゲ菓子にめぐり合えなかった場合はそのときどきのお菓子をお楽しみください。 |
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