《森 光年》
この春はいろんなところで英国式のアフタヌーンティーとイートンメスの話題を目にしますね。英国おやつのブーム到来でしょうか。 イートンメスについては以前に当ブログでご紹介しましたが、こういうデザートです。 【イートン・メス (Wikipedia)】 ご覧のとおり生クリームと砕いたメレンゲとイチゴなどのフルーツをぐちゃぐちゃにかき混ぜた素朴なお菓子ですね。 英王室の居城であるウィンザー城のすぐ北に位置し、王族はじめ上流階級の子息が通う名門パブリックスクールのイートン校で生まれたとされます。 SNS等ではよく高級ホテルで供される上品でおしゃれなイートンメスの画像が流れてきますが、元はといえば(上流階級のご令息といえど)子供のおやつですからあまり気取っていては美味しさ半減ではないでしょうか。 東京では昨年ぐらいから流行に敏感な食いしん坊たちの間で広まり始めているようですが、地方だとまだ英国式のカフェにあるかないかという感じでしょうね。 私の住む大阪ですと、おなじみの谷町六丁目の『トリントンティールーム』で本日のティータイムセットのデザートとして不定期でメニューに載ります。 あとは私の知る範囲だと北浜の明治時代の小さな建物をリノベーションした英国式カフェ『北浜レトロ』でレギュラーメニューに載っているらしいというぐらいでしょうか。 ただ、北浜レトロはいつ行っても必ず結構な行列ができているので覚悟が必要ですね。 とはいえ、生クリーム+メレンゲのブームがこのまま全国に広がっていくことは間違いありません(すでに随所にその兆しが見えています)。 そのうちイートンメスもいろんなカフェでも食べられるメニューになると思います。 そんなわけで森光年なんですが、今年もアメリカはカリフォルニア州の砂漠地帯で行われる野外音楽フェス『コーチェラ・フェスティバル』のライブ中継が行われていました。 コーチェラフェスは先週と今週の2週にわたるのですが、配信されたのは先週末の金~日曜の3日間(日本時間では土~月曜)でした。 ライブ中継されるのを知ったのが直前だったため、ここでお知らせできなかったのが残念です。 ウィークエンドやミゴース等々現在の音楽界を牽引するアーティストや、ジャミロクワイやエミネムなどのレジェンドたちまで今年も豪華な顔ぶれ。 なんとX-JAPANまで参加するということで日本ではその話題で持ちきりでした。 しかし、最終的にすべての話題をさらっていったのがそのX-JAPANと同時に二日目のトリを飾ったビヨンセでした! ↑はビヨンセがインスタグラムに投稿したダイジェストですが、この映像のテンションが丸々2時間続いた、と言えば凄まじさが伝わるのではないでしょうか。 一糸乱れぬパフォーマンスを繰り広げるハイレベルなバックバンド&ダンサーたち(1日11時間のリハーサルを連日行ったとか!)。 その中心で神々しいまでの存在感を放つビヨンセ! いわば劇団ビヨンセ、あるいはビヨンセ大サーカス、いやさビヨンセランドが丸ごとやってきてビヨンセカーニバルが開催されたかのような祝祭感。 会場である不毛の砂漠に来年から稲がたわわに実りそうなほどのありがたみに溢れたライブでした。 アーティストがフェスに招かれてライブをした、というレベルではもはやありませんでしたね。 「ビヨンセがやって来るというのはこれほどまでの大事態なのだ!」と満天下に思い知らせんとする強靭な意志の力に打ちのめされました。 こうしたセルフプロデュースの積み重ねがセレブという神話を生み出していくのですね。圧巻。 |
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