《森 光年》
先月、大阪梅田の阪急百貨店でおこなわれていたフランスフェアで、衝撃的な出来事があったので語ろうと思います。 そもそも、その日は特別な一日でした。 まず、梅田へ出る前に天満橋の『ザ ボトルオーブン』でお茶をしたのですが… ![]() いつものバーレイの古いブルーウィロー。いつもの台座付きブラウンベティ。 ごきげんなクリームティー(お茶とスコーン、クロテッドクリームとジャムのセット)です。 お茶はアールグレイに使われることも多い中国茶のキームンでした。 そして、オーナーさんご自慢の器をひっそりと展示している片隅の棚に、さらにひっそりと飾られていた新しい器を発見! ![]() エリザベス女王の祖父であらされるジョージ5世英国王のカップ&ソーサー! ユニオンジャックをあしらった持ち手の形が可愛いですね。製造は現在日本でも大人気のバーレイ社です。 シルバー・ジュビリー(即位25周年)の記念品ですから1935年。この翌年には亡くなってしまうんですよねえ。 第一次世界大戦では従兄であるドイツ皇帝と交戦し、ロシア革命では従弟のロシア皇帝が惨殺。 そんな波乱の中を生きた英国君主でありました。 そんなわけで森光年なんですが、貴重な器を拝見してテンションが上がった私はその勢いで阪急フランスフェアへ。 イベント広場ではフレンチカンカン、ワインにお茶にリモージュの器等々、とフランス気分を満喫していたそのとき… ![]() とあるアンティークのブースで目に飛び込んできたのがこちら、19世紀前半のスポードのロイヤルブルーのカップ&ソーサー。 フランスフェアに来てまで英国老舗の器に目が行ってしまうとは因果なことです… 気軽に手が出るお値段ではないので、せめて写真をと思いまして。 「こちらのスポード、撮影してよろしいでしょうか?」と尋ねたところ「どうぞどうぞ!」と飛び出してきたブースの方。 それがなんと! 『 開運!なんでも鑑定団』で初代の西洋アンティーク鑑定士をつとめておられた岩崎紘昌先生その人でした! アンティークのアの字も知らない若造のころテレビで見ていた先生にまさかお会いするとは… しかも岩崎先生、怒涛の勢いで次から次へと西洋骨董について教えを授けてくださって、ありがたいやらもったいないやら。 「気になったものがあったらどんどん撮ってください! ショーケースからお出ししますよ!」と仰ってくださったのに謎の遠慮をしてしまった私。 しかも興奮でろくな写真も撮れなかったのですが、岩崎先生のブースで販売されていた西洋骨董の数々をご覧ください。 ![]() ![]() ![]() まさに眼福。 美しい品々と大変勉強になるお話。ほんとうに畏れ多いぐらい幸せなひと時でした。 幸運な出会いに感謝いたします! 百貨店の催事で全国をまわっておられるとのことなので、皆さまの町にも岩崎先生が訪れることがあるかもしれません。 |
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