《風見鳥 渡》
どうも風見鳥です。 先週の今頃は寒くて上着が必要でしたが、このところ夏日で上着の必要が無くなりましたね。 この時期はまだ工場に冷房が入らないので、外よりも工場の中が蒸し暑くなってかなわない季節です。 まあ、引越し前の昔の旧工場と比べたら全然マシなのですけどね。 その工場ですが、以前少し話した新しい機械が入ってきました。 オークマ製 2SP-150H 日本四大工作機械メーカーのひとつ、オークマの横形並行2スピンドルCNC旋盤です(動作している様子はこちら)。 この旋盤は『対向式2スピンドル』と比べると汎用性など劣りますが、機械を置く敷地面積が少なくすみ、同一の品物を永遠と作り続けるのに向いた旋盤です。 旋盤のような工作機械に限らない話ですが、機械が熱を持つことによって精度が変化する熱変異と呼ばれる現象があります。 大型の機械であればより顕著で、必要な交差0.05mmを超えて0.1mmの変異を起こす機械があったりします。 その点、オークマ製の機械は熱変異を抑える構造とデータの蓄積から自動で補正を行う『サーモフレンドリーコンセプト』という技術を開発しており、高精度な加工が可能になっています。 まあ恒温室が必要なほどの加工は難しいでしょうが、空調があまり効いておらず室内温度が一定に保てない工場などにはとても効果的な技術です。 もちろん、他の四大メーカーも熱変異を抑える技術を備えていますが、オークマが一歩リードしているかなと思う次第です。 まあ、ぶっちゃけ恒温室ほどではなくても室内温度をある程度保てる環境であれば必要のない技術ですが、町工場では難しいですからね。 そんなわけでこの機械を触ることになるので、しっかり勉強したいと思います。 |
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