《森 光年》
今週の土曜日、6月8日は待ちに待ったイギリスの女王公式誕生日(Queen's Official Birthday)です! 以前に記事にしたとおり、エリザベス女王の誕生日は4月21日なんですがそれと別に6月にもお祝いをすることになっているのです。 そもそも事の起こりは18世紀、当時の英国王ジョージ2世の誕生日が11月だったことに端を発します。 英国の11月は寒冷で気候も悪く、とてもパレードができる季節ではありません。 そこで温暖で天気もよい6月(日本では梅雨ですが)に公式誕生日が設けられたというわけですね。 当日はロイヤルファミリーが見守るなか、英国軍による盛大な祝賀パレード(Trooping the Colour)も行われます。 英国BBCが以下のページでライブストリーミングを行うようです(多分)。 【BBC one Trooping the Colour】 英国時間の土曜の朝10時半からですので、日本時間だと土曜の 興味のある方はぜひご視聴ください! 【2019年6月8日 訂正】 すみません。18時半の間違いでした… そんなわけで森光年なんですが、今年はいつ春があったのかというぐらい暑い日が続きますね… こんなとき英国好きが食べたくなるのがサマープディング! 白パン(いわゆる食パン)をボウルに敷き、その上に各種フルーツを乗せ、砂糖をふって冷蔵庫で一晩置けばできあがり! というシンプルとも素朴とも形容しがたい投げっぱなしな代物です。 これを菓子だと言いはるのがなんとも英国らしいですね… ![]() こちらは大阪の人気ティールーム『北浜レトロ』のサマープディング。ベリー主体で親しみやすい美味しさです。 見た目もフォトジェニックで、アイスクリームが添えてあってボリュームも十分。 サマープディングは本来、食パンの生地の味気なさと一晩置いたフルーツの強烈な酸味が特徴的な癖の強い菓子なのですが北浜レトロのアレンジはさすが。 見事に万人受けするデザートに昇華されています。 ただ、英国文化の癖の強さにとりつかれている英国好きとしては、やや物足りなさも感じてしまいますが… ![]() こちらは別の日の北浜レトロ。スコーンのお皿がトロピカルなパイナップル柄です。 卓上の砂糖のボウルも同じ柄でしたから、季節に合わせて使う器を変えているのでしょうか。 ちなみにウェッジウッドの廃盤品で、オーガスタスというモデルです。 ![]() ![]() おしゃれな店内の様子。飾られているアンティーク品もよくみると時々変わっていたり。 ひょっとするとオーナーさんが自慢の器や雑貨のコレクションを持ち込んではひとりニヤニヤしているのではと想像してしまいます。 ![]() いつも気になるのがこちらの仕立て屋さんの看板。 英王室の御用達を示すものですが、「HM THE QUEEN(女王陛下)」ではなく「HM THE KING(国王陛下)」なのです。 つまりはエリザベス女王の父君ジョージ6世以前、1952年より前のもの。 骨董の世界では100年以上経過してないものはアンティークではなくブロカントと呼ばれ区別されますので、これも比較的新しいということになるんですが。 それでも貴重な品であることに変わりありませんね。 ![]() ユニオンジャックと女王の紋章には、ロンドンのような曇天の空がよく似合う。 一足早いですが、公式誕生日おめでとうございます。 |
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