《森 光年》
先日、めでたく誕生日を迎えたので大阪は谷町六丁目の『トリントンティールーム』でご馳走を食べてきました。 ![]() 蝦夷鹿肉の赤ワイン煮込み。 今年の春に食べたときはとろみのある仕上がりでしたが、今回はさらりとした夏仕様。 ジビエとオクラの滋味が暑さで疲れた体に染み渡ります。 ![]() こちらは英国菓子のバノフィーパイ。 「バノフィー」とは「バナナ」と「トフィー」を掛け合わせで、その名のとおり英国人が大好きな糖蜜とバターのキャラメル様の菓子トフィーをバナナと生クリームとともにパイにしたもの。 コーヒーやチョコレートのソースで仕上げる場合が多いそうですが、トリントンのはコーヒー粉をアクセントに。 濃厚なお菓子ですが、よく冷やすと夏にもぴったりですね。 しっかり重い英国の紅茶(テイラーズ・オブ・ハロゲイトのティールームブレンド)をホットで、そしてミルクを入れてともにいただくと、体の奥から涼しくなれる感じがします。 そんなわけで森光年なんですが、前回の記事でご紹介した『アップルの発音』のサマープディングをあらためていただいてきました。 ![]() 特徴的な「A」の看板が目印の地元の美味しいパン屋さん。 この旗竿の部分が子供が遊んだりしてよく折れてるんですが、10周年だからなのかひさしぶりに復活しておりました。 ![]() ![]() 『あかい地点』と命名された10周年記念のサマープディング。 松本清張の社会派ミステリのタイトルみたいでかっこいい。 食パン(イギリスでいう白パン)を容器に敷き詰め、フルーツを乗せて一晩置いた英国の伝統菓子サマープディング。 きわめて簡素で素朴な菓子ですが、モダンな感性で立派なデザートに昇華されていてさすがです。 フルーツはブルーベリーをはじめとする数種類のベリー。 口直しの黒胡椒も違和感なくこの一皿に溶け込んでいます。 洗練された中にも伝統菓子の懐かしさが活きていて、酷暑の日々にほっとうする涼をもたらしてくれる素晴らしいデザート。 10周年記念といわず、夏の定番として採用してほしいぐらいですね。 前回も書きましたとおり、提供は8月いっぱい。暑さが続くようなら9月もやるかも…という感じらしいです。 気になる方はお早めに! ![]() お店の裏の坪庭のユーカリ。 昨夏の台風でぼっきり折れてしまったこの木も、連日の暑さですっかり茂って…って、ちょっと成長しすぎじゃないですかね。 ![]() これが今年の1月の様子。 たった半年で軽々と屋根の高さを越えるとは…おそるべき生命力です。 |
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