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続・ジャンゴの話
《森 光年》
イーグルスの『ホテル・カリフォルニア』が大陸のほうでは『加州大飯店』というタイトルであることを、つい先日はじめて知りました。情報弱者の森光年です。大飯店て………
ちなみにシド・ヴィシャスのフィギュアはポール・スミスの店頭から撤去されておりました。

さて、前回のエントリから引き続き、ニトロプラスさんの新作『続・殺戮のジャンゴ -地獄の賞金首-(邦題)』に関するお話を……と、思ったのですがその前に、三池崇史監督の最新作『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』のトレーラーをようやく拝見しまして、これが面白かったのでちょっと紹介いたします。

YouTubeで見られる『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』の予告編その1

同じく、予告編その2

『続・荒野の用心棒』の主題歌の演歌風アレンジがクールですね。主演の伊藤英明さんのガンマンぶりも堂々たるものです。そしてなにより、棺桶機関銃! やっぱりジャンゴといえばこれは外せません。

参考:『皆殺しのジャンゴ』のラストシーン(ネタバレです)

大勢の敵に囲まれ、自分の墓を掘らされる絶体絶命のジャンゴ。しかし、墓の中には……というシーン。あきらかにオーバーテクノロジーな兵器を、細かいことは気にせずぶっ放すジャンゴの勇姿がたまりません。
ニトロさんの『殺戮のジャンゴ』にも、こういうの出てこないかなあ。っていうか、あっちのジャンゴはSFなので機関銃ぐらいべつにオーバーテクノロジーではないですが。
棺桶からメーザー砲とか……

さて、というわけで『殺戮のジャンゴ』について、前回予告したとおり『続・夕陽のガンマン-地獄の決斗-』と関連づけてお話していきたいと思います。
 
 
クエンティン・タランティーノがロバート・ロドリゲスに『続・夕陽のガンマン』こそ最高の映画だよ! と熱く語ったとかいうエピソードを知ったのは、たしか、『レジェンド・オブ・メキシコ』のパンフレットでだったでしょうか。
ちなみに『レジェンド~』はジョニー・デップが目ん玉をくりぬかれるショッキング・シーンがあるのでファンの人は要注意。あと、バンデラスの影が薄い。スタローンと競演したときも影が薄かった。共演者に遠慮してしまうタイプなんでしょうか。顔が濃いわりに押しが弱い。

さておき、タランティーノを引き合いに出してまで絶賛したいくらい、私も好きなんですこの映画。
強烈な美意識に裏づけられた映像としての完成度の高さと、けれん味たっぷりなエンターテイメント性が見事に融和していて。
エンニオ・モリコーネの音楽もいいし、なにより作品全体が『強欲・裏切り・復讐』(虚淵先生が語るところのマカロニ・ウエスタン三大テーマですね)に強く彩られているにも関わらず、明るく乾いた世界観や、人間らしい矛盾に満ちた登場人物の魅力のおかげでの陰惨さを感じさせない、そのさじ加減が素晴らしいんですね。
私にとってのストーリーテリングの理想形です。

そもそもこの『続・夕陽のガンマン』、英題は『The Good, the Bad and the Ugly』といいまして。
忠実に邦題をつけるなら『善玉、悪玉そして卑劣漢』とでもなりましょうか。
その名のとおりイーストウッド演じる善玉、リー・ヴァン・クリーフ演じる悪玉、イーライ・ウォラック演じる卑劣漢の三人のガンマンが、隠された20万ドルの金貨をめぐって虚虚実実のだましあいをするという内容なんであります。

参考:
『続・夕陽のガンマン』のDVD宣伝映像その1

かなりアレンジの効いた宣伝映像その2
↑違う映画のようになっていますが、これはこれでかっこいいかも。


さて、このイーストウッド演じる善玉(といっても実態は他の二人と変わるところのない悪党なわけですが……)はレオーネ監督の『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン』に共通して登場する主人公でして。
これらは『名無し』三部作等と呼ばれております。というのも、イーストウッドの演じるガンマンが、常にあだ名で呼ばれるだけで本名が明らかにされないからなんですね。
そして、その幾つかあるあだ名の一つが『ブロンディ』。
そう、ニトロプラスさんの『殺戮のジャンゴ』の主人公の一人、『名前のない女』にも『ブロンディ』というあだ名があるのです。虚淵先生、ナイスリスペクト。

また、リー・ヴァン・クリーフ演じる悪玉も複数の名前で呼ばれるのですが、その一つが『禿鷹』。
『殺戮のジャンゴ』のリリィのあだ名でもあります。
この二人は服装もどことなく似た感じですね。いや、リー・ヴァン・クリーフの服はこんなエロくないですが。こんなエロ装束のリー・ヴァン・クリーフも見てみたいですが。


余談ながら、NIθ(にし~)さんの絵ってじつに扇情的ですね。
たんに肌の露出がとかそういうんじゃなくて(そういうのもありますが)、どこか病的な、でも上品な淫猥さといいますか。頽廃美? 以前にも増して最近の絵にはそういう気配が漂っています。
ようするに、好きなんですNIθさんの絵が。


……さて、以上からお分かりのとおり、ニトロさんの『続・殺戮のジャンゴ』はジャンゴとイーストウッドとリー・ヴァン・クリーフのマカロニ三大スター夢の大競演なのですね。
そうなると、イーライ・ウォラックの立場がありませんが……

ウォラックの名誉のために言っておきますが、彼の演じた卑劣漢ことトゥーコの存在なくしては『続・夕陽のガンマン』は傑作たりえなかったと思います。
なにより、あんな髭面のおっさんなのに彼は間違いなく萌えキャラだった。
これはもう、みなさん実際に観て確かめていただく他はないのだが、最強の萌えキャラぶりです。乙女走りで墓場を疾駆するところとか。ちなみに、かのジョージ・ルーカスはそのシーンをくり返し観て、映画の編集の何たるかを学んだそうです。
そんなわけで、『続・殺戮のジャンゴ』の黒のフランコも萌えキャラだといいですよね。と、強引にまとめてみました。



あ、それと虚淵先生、ラストはぜひ三角決闘でお願いします。ぜひぜひ。

雑記 | 2007/05/21(月) 20:00 | コメント(0) | トラックバック(0)
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