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名優を偲んでマティーニを
《森 光年》
あっというまに時間が過ぎて行きましたが、惜しくも先月末に亡くなった名優を偲ぶべく先日バーでこれを飲んでまいりました。

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ショーン・コネリーが演じた007ことジェームズ・ボンドのマティーニ。
ジンではなくウォッカで、ステアではなくシェイクで、添えるのもオリーブではなくレモンピールがボンド流です。

イギリスを象徴する酒類であるジンですが、007シリーズの原作が書かれた1950年代には古臭いと認識されていたのかもしれません。
戦後の新しい風が吹き始めたロンドンの「今どきの上流階級の若者」として描かれたボンドはウォッカのマティーニを飲み、紅茶を嫌い、サヴィルロウではなくコンジット通りの最新流行のスーツを着る。
そしてそんなボンドにキャスティングされたのが紳士然とした上流階級出身者ではなく、スコットランドの労働者だったショーン・コネリー。
偶然のキャスティングだったともいわれていますが、それは新時代の英国紳士を表現するための必然だったのかもしれません。

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ウォッカマティーニをいただいたのは前回ご紹介した大阪は心斎橋の『バイブルクラブ』(→Twitter)です。
禁酒法時代のアメリカを精緻に再現したお店で1950年代生まれのボンドマティーニは場違いな注文でしたが快く引き受けてくださいました。

ベルモットの代わりにマスターが選んだのはリレ・ブランとキナのリキュール。
『007 カジノロワイヤル』の作中でボンドが即興で考案したいわゆる「ヴェスパー」カクテルを念頭に置いたセレクトですね。
カクテルひとつ作るにしても掘り下げがすごい。


そんなわけで森光年なんですが、ジェームズ・ボンドといえば以前にご紹介したこのマーマレードもゆかりの品だそうです。

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フランク・クーパーのヴィンテージ オックスフォード マーマレード(左)です。
大阪は谷町六丁目の『トリントンティールーム』(→通販サイト)で購入できます。
見た目も味もインパクト抜群の黒いマーマレードです。

『007 ロシアより愛をこめて』の作中でボンドが朝食にこのマーマレードをトーストに塗って食べていたというんですね。
ただ、それが原作なのかショーン・コネリー主演の映画の方かが不明でして(探せば我が家にDVDがあるはずなのでこんど確認しておきます)。

焦がしキャラメルの苦み走った風味とスペインはセヴィリア産のオレンジの酸味が強烈なこのマーマレード。
歯ごたえの凄い肉厚なオレンジの皮がゴロゴロ入っていることも相まって最初はびっくりしましたが、すぐにクセになってしまいました。
遠慮なくトーストに塗りまくれるリーズナブルさも魅力です。
どうせ塗るなら日本式のふんわり厚いトーストではなく、イギリス流の薄切りをカリカリに焼いたトーストに塗るのがおすすめです。

それにもちろんスコーンに塗るのもおすすめ!

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ご近所の『あひる珈琲』(→Twitter)のスコーンに。
手前はストロベリージャム、奥がフランク。クーパーのマーマレードなんですが、こうしてみるとやっぱりマーマレードには見えませんね。

上掲の画像にも写っていますがトリントンティールームにはその他にもダルメインのクリスマスマーマレードのようなレアなものも。
東京の方の英国展で売り切れてしまい、SNSで悲嘆の声が聞こえてきたやつですね。
毎日が英国展のようなお店ですので、英国の珍しい食べ物をお求めの方は通販サイトや実店舗をぜひご利用ください。

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イートインも素敵なのでぜひ!
以前から人気のお店ですが、近ごろは特に満席で座れないことが多くなっているので予約がベターです。

雑記 | 2020/11/27(金) 19:22 | コメント(0) | トラックバック(0)
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