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Gool Peran Lowen! (聖ピランの日おめでとう!)
《森 光年》
昨日、3月6日は英国コーンウォールの守護聖人、聖ピランの祝日!

グレートブリテン島の最西端に位置するコーンウォールはサクソン人に追われたケルトの人々が逃れ住んだ土地。
ケルノウ語と呼ばれる言語をはじめ独特の文化を持ちます。
そんなコーンウォールの人々が大いに盛り上がるのが聖ピランの日。
私もささやかにお祝いいたしました。

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スコーンをクロテッドクリームとジャムのクリームティー! クリームより先にジャムを塗るのがコーンウォール流です。
クリームを先に塗るのはコーンウォールと隣接するデヴォンシャーの食べ方であり、コーンウォール人はこれを忌み嫌います!
両地域はともにクロテッドクリームの名産地でライバル関係なのでスコーンの食べ方でも一歩も譲らず争いあっているんですね。

実際、比較的淡白なコーンウォールのクリームはジャムの下に塗ると存在感が薄くなってしまいます。
逆に主張の強いデヴォンのクリームはジャムの上に塗ると目立ちすぎてしまう。
そんなところから食べ方の違いが生まれたのかもしれませんね。

ちなみにこのクリームティーという食べ方はコーンウォールやデヴォン発祥。
19世紀中ごろに鉄道網の発展により観光旅行が盛んになったことでイギリス全土に広がりお茶の定番になったといいます。
現在でもアフタヌーンティーにはスコーンとクロテッドクリームとジャムがつきものですよね。


そんなわけで森光年なんですが、じつは聖ピランの日の1日前、3月1日はウェールズの守護聖人、聖デイヴィットの日でした。
その日はウェールズの伝統的なお菓子バラブリスでお祝い。

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バラブリスはどちらかといえばパンの一種で英国伝統菓子らしいスパイスの香りが特徴です。
バターをつけて食べるのが定番だとか。

ウェールズもコーンウォール同様、ケルト由来の独自文化を有しています。
ただウェールズが英連合王国を構成する独立した国のひとつであるのに対し、コーンウォールはあくまでイングランドの一地域。
ゆえにコーンウォールの人々の中には自分たちも独立すべき、と主張する人もいるそうです。

ちなみにバラブリスは大阪は北浜エリアの有名ティールーム『北浜レトロ』(→インスタグラム)で購入しました。

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北浜レトロではバラブリスは定番メニューになっており、販売のほかに2Fティールームでいただくこともできます。
日本ではメジャーとはいえない伝統菓子を作り続けているところにオーナーさんの心意気を感じますね。

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こちらは別の日に撮影した2Fティームルームの様子。
行列の絶えないお店にしては珍しくバラブリスを買いに行った日はやや空いていた(といっても列がいつもより短い程度)のですが、残念ながら直前によそでお茶してたんですよね…
また今度のこのラブリーな空間にお茶しに行こうと思います(ソーシャルディスタンスに留意しつつ)。

雑記 | 2021/03/06(土) 12:14 | コメント(0) | トラックバック(0)
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