《森 光年》
まだあまり世に知られていませんが、じつは今月大阪に新しいティールームがオープンしました。 その名も『ティールーム グランドツアー』(→インスタグラム)。 住所は大阪市天王寺区上汐三丁目7-6。駅でいえば近鉄上本町か地下鉄谷町九丁目の付近ですね。 グランドツアーとは変わった店名ですが、18世紀~19世紀前半にかけて英国上流階級に流行したヨーロッパ遊学のことなんですよね。 とくにイタリアが人気だったようで、それをきっかけに古代ローマへの憧れが深まり英国で新古典主義が流行したといわれています。 そんなグランドツアー、じつはあの『トリントンティールーム』で開店以来店長を務めていた方が独立して始められたお店でして。 英国に紅茶を運んだ高速帆船の甲板をイメージしたというトリントンティールームのコンセプトの生みの親であるオーナーさんはセンス抜群。菓子や料理の腕前も一流でヨーロッパの事情にもよく通じておられます。 なのでグランドツアーも素晴らしいお店になっているはず! はず、というのも私まだ行けてないんですよね…。このところ平日が休みになっていて店休日と重なってしまって。 月末まではこの状況なのでやきもきして日々を過ごしております。 そんなわけで森光年なんですが、イレギュラーな休みがご近所の多くのお店の店休日と被っております。 そうした中でありがたいのが地元で愛される老舗和菓子店『塩伊』(→食べログ)の存在です。 ![]() ![]() 慶応元年創業。下町の名店です。 等身大の福助人形がインパクト絶大すぎて、子どものころ風邪ひいたときの夢に出てきました。 ![]() こちらは鮎と水まんじゅう。涼を意識した組み合わせにしてみました。 定番のお菓子も塩伊さんのはほんと上品で美味しい! ![]() ![]() 普段はあまりゼリーって食べないのですが、栗かのこに惹かれていただきました。 こうした菓子を盛る涼やかな器がないのでウェッジウッド定番のジャスパーウェア、しかもエリザネス女王の銀婚式記念の小皿ですが… ゼリーそのものに栗の風味がしっかり感じられてこれは絶品! ごろっと入っている栗の実も瑞々しさを残したシャリッとした食感が絶妙で、栗も果実なんだと再認識しました。 袋の形に固まった姿も犬っぽさがあってラブリーです。 一緒にいただいたのは生クリームどら焼き。餡にクリームが練り込まれていて口あたり滑らかです。 かといってくどすぎず、ゼリー同様和菓子職人の矜持を感じる逸品です。 ![]() 真ん丸な見た目も可愛い栗まんじゅうもいただきました。 こちらも瑞々しい栗と上品な皮と白餡のバランスが絶妙。 どのお菓子を食べても抜群に美味しい塩伊。こんな和菓子屋さんが近所にあって助かりました。 じつは同級生が跡をついでるんですが、才気とセンスを感じます。 お母上いわく、彼がお腹にいるとき家のすぐ前に雷が落ちたんだそうで。 やはり特別な才能の持ち主の生誕にはそういいうエピソードがあるものですね…。竜ならぬ雷神がお腹に入ったのかもしれません。 |
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