《森 光年》
時の過ぎ去る速さに唖然としてしまいますが、去る6月14~18日にはイギリスでロイヤルアスコット競馬が開催されていました。 社交シーズンの由緒あるこの催しにロイヤルファミリーらが古式ゆかしく馬車で入場するのは3年ぶり! 新型ウイルス禍で見られなくなっていたこの光景を再び目にする日が来たことに感無量です。 近ごろは歩行に困難をきたすことが多いエリザベス女王の来場が叶わなかったのはまことに残念でしたが… そんなわけで森光年なんですが、このあいだ梅雨入りしたと思ったらすぐに一転、真夏のような暑さですね! これではピクニックもままなりませんが、今年は春~初夏にかけてほんとうに何度も何度も足しげく中之島公園に通って野外でのお茶を楽しんでおりました。 ご紹介しきれなかった写真も多数ありますので今回は僭越ながらその一部を披露いたします。 ![]() ![]() こちらは大阪は谷町九丁目『ティールーム グランドツアー』(→インスタグラム)のソーセージロールです。 われわれ日本人的にはパン屋さんでおなじみソーセージを巻いたロールパンが頭に浮かぶ名前ですが、れっきとしたイギリス料理。 皮のないソーセージをパイで巻いたものです。 日本ではなかなかお目にかかれないこうした料理を提供してくれるティールームができたのは本当にありがたいですね。 ![]() ![]() こちらも同じく『グランドツアー』のポークパイです。 以前にご紹介したグランドツアーのポークパイは小型バージョンでしたがこの日のはレギュラーサイズを一人前だけ切ったもの。 小型と違ってパイ部分が少なくポークたっぷり。 とにかく肉がたくさん食べたい! という方にはこちらの方が食べ応えがあっていいと思います。 ![]() ![]() 天満橋『ボトルオーブン』(→Twitter)のヴィクトリアスポンジもいただきました。 ヴィクトリアサンドイッチケーキかヴィクトリアスポンジケーキが正式名称ですが、SNS等で見ると本場の人はもっぱらヴィクトリアスポンジと呼んでいる印象。 長い長い服喪から復帰したヴィクトリア女王の最初の公務であるお茶会で供されたことから女王の名を冠することになったお菓子です。 とある料理研究家いわく、当時のレシピでは生地がスポンジケーキではなかったので初期には「ヴィクトリアサンドイッチケーキ」と呼ばれていたはずとのこと。 どの名で呼ぶかは個人好みですね。 とはいえ「ヴィクトリアケーキ」と略して広めようとしてる日本の業界は許せません。ギルティです。 とにかく短くキャッチーな名前にすれば買うだろう、と消費者を舐めきっている発想が気に食わないのです。 背景に文化が、それも海外の人が愛着を持っている文化があるものは特にそのように粗雑な発想で踏み荒らしてはいけません。 つい熱くなって前置きが伸びましたがボトルオーブンのヴィクトリアスポンジはたっぷりのジャムだけを挟んだクラシックタイプ。 その美味しさは画像をご覧いただければそれだけでも伝わるのではないでしょうか。 本場のレシピを忠実に再現した生地も美味しい! こうして振り返ってみるとほんとにピクニックを堪能したシーズンでした。楽しかった! 秋になったらまた野外でのお茶の時間を楽しもうと思います。 |
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