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英国エドワード王子がエディンバラ公爵を叙爵!
《森 光年》
昨日3月10日は英国の故エリザベス2世女王の三男エドワード王子の59歳の誕生日だったのですが、なんとこの日、エドワード王子がエディンバラ公爵に叙任されたと発表がありました!

といってもほとんどの方はピンとこないと思われますが、エディンバラ公爵はエリザベス2世女王の夫のフィリップ王配が女王との結婚に際して与えられた爵位でそれが父から子へ継承されたんですね。

エドワード王子は1999年、結婚に際して爵位に叙されましたが、彼に用意されていたのは通常王族に与えられる公爵より下の伯爵位(ウェセックス伯爵)だったんですね。
このことは彼が将来的に父が所持するエディンバラ公爵を引き継ぐ布石だろうと長らく囁かれていました。
ところが父フィリップ王配と母エリザベス2世女王が相次いで亡くなられてもエドワード王子がエディンバラ公爵に叙される気配はなく。
一説には兄であるチャールズ国王が思い入れの深いエディンバラ公爵位を弟が継ぐことに難色を示しているのではとも言われていました。
かわりに国王は現在7歳の孫のシャーロット王女の成人を待ってエディンバラ女公爵に任じようとしているなんて噂も!

そんなこんなで諸説紛々疑心暗鬼の状況でしたがようやくこの日がやってきました…
英ロイヤルファミリーの中でも特にエドワード王子夫妻を推してきた身としては感無量です。
ウェセックス伯爵あらため、エディンバラ公爵エドワード王子! おめでとうございます!


そんなわけで森光年なんですが、先日3月5日は英国コーンウォールの守護聖人 聖ピランの日!
なのでもちろんクリームティーでお祝いしました! Gool Peran Lowen!(コーンウォール語で「聖ピランの日おめでとう」)

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グレートブリテン島の南西端に突き出たコーンウォール半島は西がコーンウォール、東がデヴォンシャーに分かれており特にコーンウォールはウェールズと同様、サクソン人に追われたケルト人が逃れ住んだ土地で独自の言語や文化を持ちます。
そのコーンウォール半島で生まれたのがスコーンにジャムとクロテッドクリームを塗るクリームティーです。
19世紀半ば、英国全土に鉄道網が敷かれたことで観光地として脚光を浴びるようになったコーンウォール半島で地元特産のクロテッドクリームを使った名物料理的なものとして考案されたようですね。
1920年代、コーンウォールのロダス社が消費期限の長い瓶詰のクロテッドクリームを開発したことでその特産品が英国全土に出荷されるようになったといいます。
その結果クリームティーも全土に広がり、英国のお茶の定番中の定番にまでのぼりつめました。

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こちらがクリームティーの隆盛を築いたロダスのクロテッドクリーム。
百貨店の英国関連の催事などではおなじみの顔ですね。
現在は銀座三越と新宿伊勢丹に店舗がある他、我らが大阪の阪急うめだ本店にも常設店ができています。
90年代まではクロテッドクリーム自体が入手困難で生クリームで代用されていたことを思えば、わずか数店舗とはいえ本場のクロテッドクリームが購入できる場所ができたのは隔世の感ですね。
ちなみに国産品であれば成城石井等々で入手可能です。
ただし味わいに雲泥の差があるので個人的には英国産をお勧めしますが。

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ロダス店頭で配布されているリーフレットより。
ご覧の通りクロテッドクリームを先に塗る食べ方などこの世に存在しないかのような書かれ方になっています。
クリームティーの本場、コーンウォール半島ではジャムとクリームどちらを先に塗るかで東西が二分されていまして。
西のコーンウォールはジャムが先のジャムファースト、東のデヴォンシャーはクリームファーストとなっています。
ロダスはコーンウォールの会社なので当然ジャムファースト以外は認めないんですね。
私がどちらの派閥に属しているかは言うまでもないかと存じます。

雑記 | 2023/03/11(土) 12:02 | コメント(0) | トラックバック(0)
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