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冷やし鱧にうめんとライムパイ
《森 光年》
台風一過ややましになっていたもののお盆が明けてまた暑さが戻ってきましたねぇ…。皆様いかがお過ごしでしょうか?
私事ながら盆休みの最中に誕生日を迎えまして、なにか普段とは違うものを食べようと出かけてまいりました。

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きつねうどんが有名な大阪は道頓堀『今井』(→公式サイト)の冷やし鱧にうめんです。
この季節の関西の味覚といったらなんといってもアナゴと鱧。
梅肉を添えた鱧の湯引きとにうめんの優しい出汁がバテ気味の体を癒してくれます。

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スイーツメニューに冷やしあめがあるのが関西の夏を感じさせますね。
水あめを湯で溶きしょうがを加えたものを冷やした夏の飲み物で、昔は大阪のどこの商店街でも店の軒先で独特の機械でグルグルかき混ぜられつつ冷やしあめが販売されている光景が見られたものでした。
今でもたまに店頭販売しているのを見かけるし自販機でも販売されていて根強い人気がありますが、こうしてうどん屋さんのメニューにあるのはさすが難波のど真ん中ですね。


そんなわけで森光年ですが、間もなく開催される日本橋三越本店の英国展(→公式サイト)にも参加する大阪は谷町九丁目の『ティールーム グランドツアー』(→インスタグラム)で珍しい出会いがありましたのでご紹介いたしましょう。

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こちらが出会いその1、ライムクリームパイ!
アメリカはフロリダの銘菓であるキーライムパイのレシピに基づいて作られています。
キーライムとはヘミングウェイが愛した都市キーウェストを含むフロリダキーズ一帯が原産の小型のライム。
グランドツアーではキーライムと同種のメキシカンライムを使用しているためライムクリームパイの名前で提供しています。
一般的なライムの爽快な酸味に加え独特の風味があって美味しい!
しっかりした味わいの生地とクリームの中にあってこそ引き立つ複雑な味わいですねキーライム(メキシカンライム)は。
蒸し暑い大阪にいながらにしてフロリダの風が感じられました。

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この日、ティーカップマニアのお店の方がぜひこれをと出してくださったウェッジウッドのカップが珍しい出会いのその2でした。
名品が現れては廃盤になるウェッジウッドにあって珍しく今も販売されているロングセラー、フロレンティーン。
ですがこちらはヴィンテージ、あるいはアンティーク品です。

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現行品では廃止されているバックスタンプの「ポートランドの壺」。
このバージョンは1902年から用いられているもののようですね。
20世紀の中ごろには壺の中が黒っぽく塗りつぶされたようなバージョンが使われ始めるので20世紀前半ということになるのでしょうか。
あまり知識がないので断定はできませんが。

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こちらは現行品。
ウェッジウッドではピオニーシェイプと呼ばれているタイプですが上のものと比べると口がより広く背がより低くなっているのが分かります。
優雅なイメージを強調するための変化なのでしょうが、古いものの凛としたたたずまいと比べるとかえって下品に感じられます。

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持ち手の比較。
左の古いものは指を通さずつまんで持つ前提だったためか小ぶりに作られています。
ハンドル下部はカーブが強めになっていてつまんで持ったとき薬指がここに落ち着くようになっており安定感があります。
「ウェッジウッドのピオニーシェイプは指を通さずつまんで持つ!」と主張するマナー界隈の方もいるようですが、現行品は普通に指を通すように作られている印象です。

他にも画像では茶色っぽく見えている黒いラインの色合いや細かな柄の違いなどいろいろ観察できて勉強になりました。
お店の方のお心遣いに感謝!

雑記 | 2023/08/20(日) 16:17 | コメント(0) | トラックバック(0)
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