《森 光年》
みなさまハッピーハロウィン! クリーピーでスプーキーな一夜を楽しんでおられますでしょうか?
私は先日、大阪は中之島公園に例のごとくピクニックに出かけたところ魔女のキキやアリスのトランプ兵に扮したお子さんたちを見かけハロウィンシーズンの只中にあることを実感しました。

渋谷でコスプレして大騒ぎする人たちばかりクローズアップされがちなハロウィンですが、子どもたちが楽しめるのが一番ですね。
そんなわけで森光年なんですが、前回に続いて先週まで行われておりましたうめだ阪急英国フェアの模様をお伝えします。

二週目の週末もブラスバンドによる演奏が。
「ゴッド・セイブ・ザ・キング」に始まり英国の愛国歌としても歌われるホルストの「ジュピター」、ビートルズやクイーン等々が披露されました。
英国系催事ではおなじみの定番セレクトでしたがドラマ『ダウントン・アビー』のテーマ曲があったのが多少目新しかったですね。

今回はスコットランド出身のバリトンホルン奏者であり指揮者のカトリーナ・マーゼラ氏がゲストに。
圧巻の演奏、そしてダニー・ボーイの指揮を見せてくださいました。
指揮ひとつでバンドがガラリと変わるのが面白いですねぇ。興奮しました!


会場で黄色い声援を浴びていたマンダリンオリエンタルのスコーン王子。
このルックスで愛想がよくしかもイギリス人らしいシニカルなユーモアの持ち主となれば無理もありません。
若いお嬢さん方の写真撮影だけでなく私のようなおじさんにもノリよく応じるこのファンサぶり!


一方、ランガムの人の「エンジョイスコーン」にもなんともいえぬ幽玄な趣きがありますね。
一見気難しそうなこの男性、ボーラーハットを被った私の紳士風の服装に気づくと帽子のつばに手をやるようなしぐさで会釈してくださいました。
そんなこんなで英国フェアを堪能し、後ろ髪惹かれる思いで会場を去り購入したお菓子を手にいつもの中之島公園へ。

二週目の購入品はこちら、チップトリー(Tiptree)のヴィクトリアスポンジです。
日本でもジャムが大変有名なチップトリーですが本国イギリスではティールームを一軒展開しているそうで。
そこで提供しているお菓子が日本に初上陸! ということでこれは見逃せません。
チップトリーならジャムを使ったお菓子でしょう、とこれを選びましたが後半戦限定で販売されてたレッドベルベットケーキが相当おいしかったらしく「あれを買わなかったとは失敗でしたね」と馴染みのティールームの方に言われてしまいましたよ…
とはいえこのヴィクトリアスポンジも大変すばらしく、生地とジャムとの相性が完璧!
まさにチップトリーのジャムのために作られたスポンジでした(当たり前と言えば当たり前ですが)。
一緒に挟まれているバタークリームもいい仕事してましたね。
日本だとジャムだけを挟んだ古典的なヴィクトリアスポンジが主流ですが(というかジャムだけを挟んだものしかヴィクトリアスポンジでないと思い込まれてるしヴィクトリアサンドイッチケーキと呼ばれてますが)みんなもっとクリームを挟むといいと思います。

せっかくなのでチップトリーのスコーンも。
実演の人の写真撮っといてマンダリンオリエンタルでもランガムでもないんかい! とおツッコミのことと思われますが、これら3ブースはどこも長蛇の列でどこか一ヶ所しか並ぶ時間がなかったのです…
しかしよくよく考えるとチップトリー(英)のスコーンにボンヌママン(仏)のジャムとはなかなかパンクな組み合わせでしたね。
会場で小ポーションのジャムを売ってないのを一週目に把握してたので近所で入手したボンヌママンを持参したのですが。
以前は英国フェアで小さなチップトリー売ってたんですけどねぇ。
最近は成城〇井でも取り扱わなくなって関西ローカルの高級スーパーチェーン『いかりスーパー』でしか見なくなった気がします。

僭越ではありますが英国フェア後半戦の私のコーデです。
一週目はまだ全然暑くて紳士的な重装備は無理かとあきらめかけていたので急に涼しくなったのはありがたかったですね。
毎年英国フェアが終わると燃え尽きてしまう感がありますが、来年もまたフェアはやってくる! ということで一年乗り切っていこうと思います。