《森 光年》
先日、前回の記事でも話題にしたお座敷犬が店内で放し飼いになっている古着屋さんを物色しておりましたところ、若いカップルが入店してきまして。 カップルの男性の方は一見しておしゃれマニアだと分かったので(おしゃれな服装をし、暗いかげりを帯びたまなざしで古着屋を徘徊している人を見かけたら、それはおしゃれマニアです)おそらく常連だったのでしょうが、女性はどうもその店に入るのが初めてらしく、愛想よく近づいてくる放し飼いのお座敷犬を見るなり「わっ!?」と驚きとも喜びともつかぬ声をあげ、「本物? これ本物? でも手触りが……」とか、ずっとつぶやきながら一心に撫でておりました。 そんなわけで、年末となんの関連もない話題でお送りしている森光年なんですが(コミケに追われる必要のない年末がこんなに味気ないものだとは……)、上述の古着屋さんはコム・デ・ギャルソンとかヨウジヤマモトなど、モードの季節だったあの時代を思い起こさせるブランドを中心に扱っている渋い店なので、カップルでそういうところに行くのはある意味、自作PCマニアがパーツショップに彼女を連れて行くのに匹敵する行為だと思います。犬がいるのがせめてもの救いですが。 で、そこから連想ゲーム的にヨウジヤマモトの話題に移るわけなんですけども、ヨウジヤマモトこと山本耀司といえば、いわずとしれた日本が誇るファッションの神様、日本モード界のキリスト(主にルックスが)でありまして、北野武監督の映画の衣装やなんかを手がけたりもしているデザイナーですね(たけし自身、ヨウジヤマモトの服を愛用しているとか)。身近なところだと、無印良品の服も彼のチームが手がけていたはず。 で、そんなヨウジヤマモトが廉価ラインとも呼べる新ライセンスブランド「COMING SOON」を立ち上げるということで話題になったのですが、それにともなって公開されたプロモーション映像がけっこう衝撃的なので、とりあえずご覧ください。 COMING SOON London Fall-Winter 2008 ヨウジヤマモトの美学が炸裂して新手の異能力バトルみたいになっており、大変かっこいいですね。スタンド使い同士のバトルをスタンドの見えない人が傍から見てるとこんな感じかもしれません。 しかし、この映像が公開されたのも半年以上前なんですが、どうして今更ご紹介したかというと、ヨーロッパで先行して立ち上げられたもの日本で展開するのは来年以降とされていた「COMING SOON」が、来年7月から国内でも販売されることが決まったよ、というニュースを一ヶ月ほど前に目にしたからでして。 廉価ラインとはいえ、どのみち手の出るような価格でないのは分かっているんですが(それに、山本耀司の独特のデザインが私ごときファッション下級者に着こなせるわけもなく)、それでもなんだか胸が躍ります。 さておき、次の私の順番は来年になるかと思いますが、みなさま良いお年を! ちなみに正月は、ブルックスブラザーズの福袋を目当てに、なんばパークスの初売り(1月2日)に朝から並ぶ予定です。 |
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