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ターミネーター4
《大浜サキ》
ヱヴァ破は劇場が混みまくってるらしいのでちょっと先延ばし。
遅ればせながら「ターミネーター4」を観てきました。

とりあえず夏のアクション大作としてはなかなか。
冒頭の大規模な爆撃に始まって、
・次々と襲来する大小のマシーン群とのスピード感あふれるチェイス
・A-10攻撃機のプロモーションかと思うほどの大活躍
・異音を立てて歩きまわる旧型ターミネーターとの武骨なアクション
・戦争映画を思わせる火薬と灰の匂いがする映像
などなど、メカフェチにとっては嬉しい映画でした。
チャリエンシリーズの監督ということでMTV的な映画になって
しまわないかという不安は一掃され、マックGは
ドキュメンタリー的な戦闘映像で新境地を開いたと思います。
アクションも、質量と質量のぶつかりを感じさせるゴツゴツとしたもので、
リアリティより見栄えを優先してCGに走っていた過去の監督作とは
全く違うテイストになっていました。
映画館がビリビリするほどの音響も心地良かった。

で、物語の方はというと。

ジョン・コナーのキャラが薄すぎる。
愛憎合わせ持ってるはずの、T-800を見てもこれといった反応をしない。
やっと会えた父親(カイル)との初対面もなんの感慨も無し。
映画を見るかぎり、「救世主としての使命に燃える部隊長キャラ」
という以上の性格を与えられてるようには見えませんでした。
T3の、状況に流されまくりのジョンの方が、まだ葛藤や
リアクションをとってて可愛げがあったように思えます、サル顔でも(ボソ

代わりに、今回魅力的だったのが新キャラのマーカス。
抵抗軍でもスカイネット側でもない彼が、自分が何者か解らないまま
荒野をさまようのは何やらP・K・ディック的なシチュエーションです。
「人は2度目のチャンスを許されるだろうか」という悩みもジョンよかよっぽど主人公らしい。
そしてついでにタフガイです。
でかいアームで鷲掴みにされるわ壁に叩きつけられるわ、
水面に高速で落とされボールのように跳ねるわで、
散々な目にあいつつもまだ立ち上がる頑強さ。
あげくの果てには女性キャラと一緒に抵抗軍にも追い回され、
美味しいシーンは全部持って行ってしまってる気がします。
途中からターミネーターの映画ということを忘れて、
すわ異邦者と女性兵士の逃避行か!と思ったけどそんな事はなかった(笑)
そんな悩めるマーカスに対してなんの理解も示さない、
ジョンの人間味の無さと言ったら・・・。
T2では機械にすら愛着を示していたというのに、お前は! お前は!

思えば、かつてキャメロンはB級映画的題材に
熱いドラマやフェミニズムをぶち込んでA級映画に仕立てていたわけで、
今回はドラマが薄いという時点で、
予算のあるマニア映画に終わってるなあという感触でした。
(雰囲気がターミネーターぽくなかった、とかではなく)

雑記 | 2009/07/08(水) 02:50 | コメント(0) | トラックバック(0)
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