《森 光年》
このあいだ、あの新町の和菓子屋『日月餅』さんの危険なほど美味しい古代五穀米おはぎを購入いたしまして、厚生年金会館前の公園のベンチに陣取って食べようとしたときのことです。 おはぎを取り出そうとビニール袋に手をかけた途端に近くにいた野良猫の耳が、ぴくりと動きまして。あ、何かもらえると思ってるんじゃないかな、と思っていると案の定、私がおはぎを手にしたときには既に、その猫は至近距離に。 野良猫に餌をあげるのはよくないのだが……と数秒間は葛藤したものの、意志の弱い私は誘惑に負け、おはぎに敷かれていた紙の上に断片を乗せ、待望の眼差しをこちらへそそぐ猫のほうへと差し出しました。 途端、電光石火の動きで駆け寄ってくる猫。しかし、おはぎの匂いをかぐなり何故かあわてて逃げていきました。しかも「だましたな!」という目でこちらを睨みつけてきます。 だましただなんて、そんな……と釈明したかったのですが、コミュニケーションの手段などあるはずもなく、猫はそのまま去っていってしまいました。 古代五穀米だったのがいけなかったのでしょうか。それとも、そもそも猫はおはぎを食べないのでしょうか。 さて、そんなわけで森光年なんですが、傑作FPS(一人称視点のシューティングゲームのことです)と名高い『コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア 』をひょんなことからプレイいたしまして(二年も前に発売されたゲームなのに今更ですが)。 シングルプレイしかやってないんですが、FPS音痴の私でも楽しめる素晴らしい作品です。ドラマチックな演出とトライ&エラーのし甲斐のあるゲーム設計で、ぐいぐい引き込まれていきます。 で、このゲームにはギリースーツ(スナイパーやなんかが着る、葉っぱや草に偽装してある服のことです)を着て上官とともに敵の只中へ潜入していくというミッションがあるんですが、あらためてギリースーツというのはすごいものだと思いました。 このミッションでは上官がプレイヤーを先導してくれるわけですが、草むらの中に伏せて動かずにいると、この上官の姿が本当に見えないんですよね。のみならず草木の多い屋外で、しかも日陰であったりすると動いているときですらギリースーツを着た人間は周囲に溶け込んで自然に見えてしまいます。 そんなギリースーツの効果を目の当たりにして、ふと思い出しました。ちょっと前にこんな写真を目にしたことを。 http://www.m4carbine.net/showpost.php?p=455999&postcount=44 米軍が次期分隊支援火器のひとつとして採用したコルト社の軽機関銃を、なぜかメキシコ兵が持っているよ、という触れ込みの写真です。 が、そもそもこの写真からだけではこのギリースーツの人がメキシコ兵なのかどうかはもとより、この銃がくだんの軽機関銃なのかどうかすら判然としないように思うんですが(米軍の次期分隊支援火器は既存のライフルを軽機関銃に転用したものだそうなので、コルト社のやつはM16とそんなに見た目が変わらないと老います)、それはともかくこのギリースーツ、完全にムックじゃありませんか! ポンキッキの! あ、いや、そういえばもうポンキッキという名前じゃないんでしたね、あの番組は。 と思って調べてみたら、ポンキッキーズからまたポンキッキに戻って、さらに一年間休止して現在はBeポンキッキになっているんですか。知らないあいだに紆余曲折あったんですねぇ…… それにしても、こうしてムックが小火器を持っているというのはシュールな光景です。相方のアクティブな生きざまに負けまいと戦地へ赴いたのでしょうか。彼のように心優しい男が良い兵士になれるとは、とても思えないのだけれども。 |
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