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訃報×2
《森 光年》
前回も書きましたが、イギリスのファッションデザイナーであるアレキサンダー・マックイーン氏が亡くなられまして。

Lady Gaga - Bad Romance at Alexander McQueen's Plato's Atlantis


上の動画で彼のデザインした作品を見ていただければ一目瞭然と思いますが、この世に一握りだけ存在する正真正銘100%純粋な天才の一人だっただけに、享年40歳という早すぎる死が残念でなりません。
絢爛たる女性服のデザインとは裏腹に、男性服のデザインには奇抜さの中にも伝統的なテーラードの技術と思想がしっかりとあって、すごくかっこよかったんですよね。
がっしりした恰幅のいい紳士にしか似合わないデザインなので私には(価格的な面も含め)高嶺の花でしたが、これを着こなせる男になりたい、と思わせる強烈な魔力がマックイーンの服にはありました。


そんなわけで森光年ですが、マックイーンの訃報のショックがまだ覚めやらぬうちに、今度はなんと藤田まことさんが!
子供の頃はリアルタイムで仕事人を観ていて、長じてからは前期必殺シリーズも再放送等で観るようになり、藤田さん演じる中村主水の魅力にのめりこんでいった身としては、もう哀しいやら信じられないやら。
今現在、近畿地方では兵庫のローカル局であるサンテレビが月曜の夜9時からというかなりゴールデンな時間になぜか必殺シリーズの12作目『江戸プロフェッショナル 必殺商売人』(1978年の作品)を再放送していまして。テレビの中でまだ若い藤田さんの姿を毎週観ていただけに、なおさら現実感がありません。
話によれば藤田さんは、新しい必殺シリーズでのテレビ復帰に意欲を燃やしていたとか。その台本が手元に届かぬうちの今回の悲劇だったそうで、かえすがえすも残念です。心からお悔やみをもうしあげます。


ちなみに、必殺商売人には必殺シリーズ通算300回を記念した『殺られた主水は夢ん中』という回がありまして。
冒頭、歴代の名悪役が屋敷に踏み込んできて食事中(メニューはやっぱりメザシ)の主水さんをよってたかって惨殺、という衝撃のシーンから始まるこの話、当然というべきか夢オチなんですが、その夢を見ていたのが主水を演じる藤田さん自身だった、という趣向なんですね。
で、京都の撮影所に向かうタクシーの座席で目を覚ました藤田さん(ちなみに運転手を演じるのは共演者の火野正平)、現場に到着して中村主水の格好で台本を繰りながら「300回か…よぉ殺したもんやなあ~」とつぶやいて本編スタート、というお遊びになっているわけです。

必殺ファンには有名なこのエピソードを、必殺ファンとして未熟者の私は恥ずかしながら今回の再放送で始めて観ることができたわけなんですが、そしたらびっくり。タクシーの中で目覚めた藤田さんの服装がイメージと違いすぎるのです。西部警察みたいなグラサンにTシャツ+ジャケット、そして細身の白いズボンと、まるで夜の街場のチンピラのようにぎらついたレアなお姿!

まあ、近年は哀愁ただよう枯れた男性のイメージがすっかり定着していた藤田さんにも若き日は当然あったわけで。前期必殺シリーズで脂ぎってずるがしこそうな中村主水の姿(にたっと笑ったその顔は、まるで邪悪なミッキーマウスのよう!)を目にしてきた私はそのことをちゃんと理解しているつもりでしたが、この服装は予想をはるかに上回りました。

さておき、藤田さんの訃報を受けて『はぐれ刑事』シリーズなどの再放送が続々と決まっているようですが、そんな脂ぎってぎらぎらしていた藤田さんの姿を再確認する意味でも前期必殺シリーズの再放送も切に希望したいですね。
とくに、最高傑作である『新・必殺仕置人』と、それに劣らぬ傑作と推す人も多い『必殺仕業人』の二作。あとはついでにでいいですからシリーズ最大の問題作である『翔べ! 必殺うらごろし』もお願いします。『うらごろし』は藤田さんがナレーターでしか出ていませんが……


尚、本日観戦してまいりましたプロレスリング紫焔の日本橋電気街における旗上げ前々哨戦については、また次回の記事で書きたいと思います。
 

雑記 | 2010/02/20(土) 20:05 | コメント(0) | トラックバック(0)
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