《大浜サキ》
3月に入ったと思っていたら最近急に爆冷えしたりもしましたが、 ようやく暖かくなってきましたね。 冷え性の私としてはありがたいと思うと同時に、これからは憎き花粉症との闘いです。 さてさて、遅まきながら8日に行われたアカデミー賞の話題でも。 →受賞作全リスト フタを開けてみたらビグロー監督の「ハート・ロッカー」が作品/監督/脚本賞ほか 最多6部門での受賞でしたね。 一方、本命と目されていたキャメロン監督の「アバター」は3部門での受賞。 いやー、「タイタニック」の時のように超ヒット作の一人勝ちにならなくて良かった。 や、タイタニックは好きなんです。 でかいものをちゃんとでかく描いたところも、 少女漫画のような話を万人に通じる形で通したところも。 でも、あんな大衆娯楽映画に11部門もあげちゃって、権威付けするのはあきらかに ヒットの空気に飲まれてしまっているだろー、と当時は引いていました。 今回アバターが9部門もノミネートされて、すわタイタニックの再来か・・・と 思われましたが、結果は撮影/美術/視覚効果賞、と一番の売りの部分での 受賞となり、妥当な評価に収まったのではないかと思います。 (と、書くとまるでアバターをけなしてるみたいだけど 娯楽映画としては超期待してます。 楽しみな作品ほど先送りにする性格がたたってまだ観に行ってないけど) それにしても、監督賞ってキャスリン・ビグローが今回取るまで 女性が取ることはなかったとは。 21世紀を10年も割るまで無かった事だなんてちょっと呆れるというかびっくりです。 てっきり「ピアノレッスン」のカンピオン監督あたりが取ってるもんだとばかり・・・ (検索したら受賞したのは脚本賞とカンヌのパルムドールでした) ベネチアやカンヌといった他の映画賞ではわりと性別や人種に関係なく グランプリを与えるのを見るので、 米アカデミーってどんだけ男社会だったのかと思いました。 業界的に女性監督の絶対数が少ないのはしょうがないとしてもさあ。 ともあれ、暗闇のなかに紫煙が立ち昇るような鋭い映像美と、 沈黙を是とするストイックな語り口でファンを魅了してきたビグロー監督が やっとこさ評価されたのは嬉しく思います。 ハート・ロッカーも観に行こうかな。 |
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