《森 光年》
あいかわらず『墜落天使』の詰めの作業に追われていて、ロバート・ロドリゲス監督の映画『マチェーテ』をまだ観に行けておりません。ぎゃー。 大阪では梅田ブルク7以外になんばパークスシネマでも上映しているようで(あと、堺と茨木にもやっている映画館があるようです)、梅田ブルク7のみでの上映だったトム・フォード監督の『シングルマン』と較べればまだ行きやすいのですが、なにしろ優雅に映画など観に出かける物理的・精神的余裕が…… その『シングルマン』が一ヶ月ほどで映画館から消えてしまったことを考えると(早めに行っておいてよかった!)悠長なことは言ってられないのですが、さすがにセガールやデニーロが出ている映画がそんな早々に上映打ち切りなんてことにはならない……と信じたいです。 そんなわけで森光年なんですが、余裕がないと言っておきながらあれですがアニメは観ています。こんなにアニメを定期的に見るのはどれぐらいぶりだろうというくらい観ています。 その数なんと、週に四本! オタクのくせにそんなんでいいのかと思わないでもないですが、無精者で飽き性の私としては驚異的な数値です。 まず、ニトロプラスのゲームでおなじみNiθ絵師のキャラデザに惹かれて(あと、一応わたしの大好きな剣豪ものですし)観はじめた『百花繚乱』ですが、これはもういいかな……いいよね、もうゴールしても…… まったくもってどうしようもないアニメで、静止画としての綺麗さと釘宮さんの名演技と又兵衛の下半身以外に褒めるべきところがあまりありません。 とくにシナリオがグダグダで、良く言えばポストモダン、悪く言えばあかほり的。単発の場面をただ寄せ集めただけで、お話の体をなしておりません。 ようはクイーンズブレイドのようなお色気アニメなので、割り切って笑いながら観て楽しむべきなんでしょうね。それ以上の何かを期待したのが、そもそもお門違いだったということでしょうか。 で、一方おおいに楽しんでいるのが『探偵オペラ ミルキィホームズ』で、こちらは過激なパロディ部分に目が行きがちですがシナリオが非常に良質です。 いきおいだけの投げっぱなしと見せかけておいて、伏線はきっちり回収するその丁寧な仕事ぶりの心地よさ。職人の手さばきです。 シナリオの巧みさに下支えされているおかげで、どのキャラも好感が持てるのがいいですね。本来はあまり好きではないタイプのキャラであっても、気がつけばすんなり気持ちの中に入ってきている感じで。 とくに、変態ナルシス露出魔のトゥエンティ。最初は絶対ありえないとドン引きでしたが、いつのまにか好きになりかけていてやばいです…… 変態もあそこまで筋が通っているといっそ爽やかに思えてきますね(股間に仮面のみの全裸スタイルで誇らしげに棺から出てくるところとか)。 そして『ミルキィホームズ』といえばなんといっても怪盗アルセーヌことアンリエットさまでしょう。マブラヴの彩峰いらい、じつに7年ぶりに心ゆさぶられるキャラに出会いました。 普段の青髪クール系キャラぶりと、胸元がセクシーすぎてこの人もじつは露出狂なんじゃないかと疑ってしまうぐらいの怪盗スタイルとの意外すぎるマリアージュ。初めてOPをみた瞬間、もう好きになっていました(そして当然、EDでその気持ちは決定的に)。あのセクシー衣装の頭に小さな王冠がちょこっと載っているのも、可愛くていいですね。 『かってに改蔵』の部長のような、すべてを見透かしているメタな立ち位置のキャラクターなので、物語の要所要所でさらっと重要な役目を果たしてくれます。 それを作り手のご都合主義と感じさせないのは、やはりシナリオの妙でしょうね。
あとはあいかわらずの怪アニメぶりに、もはや観るたびに出てはいけない種類の(ひひひひひ…みたいな)笑いが肉体の奥からこみ上げてくる『極上! めちゃモテ委員長』の第二期もあいかわらず楽しみにしている一方(どんどんエスカレートしてついには後光がさすまでに至った金田利子のセレブぶりの今後に期待)、日曜朝の子供向けアニメの勝ち組である『めちゃモテ~』や『プリキュア』に対し、負け組であるところの『ジュエルペット』第二期も楽しみに観ています。
マイメロ路線を目指してまったく目指しきれなかった第一期のやる気のなさが目に余った『ジュエルペット』ですが、さすがに反省したのか第二期からは物語も登場人物もがらりと一新、われわれ大きなお友達に媚びすぎたキャラデザはどうかと思いますが、そんな見た目とは裏腹に非常に真摯で教育的な子供向けアニメに生まれ変わっております。 とくに主人公の他者への献身ぶりたるやじつは弥勒菩薩なんじゃないかと、56億7千万年後には未来仏として衆生を救済するんじゃないかと思えるほどで、ときに戦慄すらおぼえます。自分より他人を第一に考えることテリーマンの如しです。 あと、そんな良い子のためのアニメに対して萌えを語るのは厳につつしむべきと承知しながらも言わせてもらいますと、運動会の回での青髪クール系キャラであるサラのチアリーディングぶり(と、そのあとの恥ずかしがりっぷり)は素晴らしかった! スタッフ、よくやった! とくに、チアリーディングなんで声をはりあげているんだけど女子勢の中でサラひとりだけ落ち着いたトーンの声なんで浮いちゃってる感じがすごく萌えました。 しかし、こうしてあらためてみると青髪のキャラばかりに萌えているような気がします。ハートキャッチプリキュアの青髪に対しては、心の針はぴくりともふれないのですが…… |
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「墜落天使」の詰め作業お疲れ様です。
HCプリキュアでは青髪が可愛いとか思ってる私はダメですかね、ごめんくださいともぴさです。 先日は丁寧なレスを有難うございました。 うちのサークル名は「ヘッポコライフ」と申しますが、ジャンルが評論なので、ずっとお応えしていいものか悩んでました(^^;) クリア後のおまけシナリオとして、大久保とのBLシナリオ期待してお・・・あ、ちょっと何するんですか、どこに連れて行こうって・・・
【2010/11/19 21:40】 | URL | ともぴさ #-[ 編集] | どうも、森光年です。
以前と変わらぬサークル名でご活躍なんですね。できればご挨拶にうかがえたらと思います。 HCプリキュアの青髪、キャラとしては好きなんですが、どうしてもやや照れ気味にタンバリンをたたく(脳内妄想)生徒会長のほうに目が行ってしまいがちです。 BL…俺だって、許されることならやりたいさ! 代わりといってはなんですが、完成版にはもう一人ハンサムなお兄さんが出てきて新太郎といちゃいちゃするのでご期待ください。
【2010/11/19 23:27】 | URL | 森光年 #9wbkgK9.[ 編集] | |
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