《森 光年》
一昨年、たまたま大阪心斎橋のアメリカ村三角公園で試合をしているのを見かけて以来、応援しているインディーズのプロレス団体がありまして、現在は『プロレスリング紫焔』という名称で年に数度の有料興行と、大阪の電気街・日本橋でんでんタウンでの月例の無料興行を開催して毎度好評を博しておられます。 で、その『紫焔』さんの今年最初の無料興行がこの週末の土日(つまり明日から)に開催、しかも私の一押しであるところのマロ栗山選手がひさしぶりに日本橋のリングに上がるということで血わき肉おどっていたのですが、なんと、日曜に行われるはずだったマロ栗山選手出場のタッグマッチが急遽中止に…… 大ベテランであるマロ選手とタイガーハート選手が、ともに若手を引き連れて激突するという興味ぶかい一戦だっただけに、ほんとうに残念でなりません。 とはいえ興味ぶかい試合は他にも目白押しですので(土曜日のメインでは団体のエース二名がひさびさに激突します!)、この週末はとくに予定もないという大阪在住の皆さま、日本橋でんでんタウンに足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。 今までプロレスに縁遠かったという方も、この機会にぜひ。お笑い要素もいっぱいで楽しめることうけあいです。 開催場所は大阪日本橋でんでんタウン、ニノミヤ跡地の日本橋四丁目劇場(大阪府浪速区日本橋4丁目11-15)という名の空き地(駐車場?)ですので、またぞろ寒波が襲来するというこの週末、防寒はしっかりしていったほうがいいと思います。 半裸でリングに立つ選手の皆さんも、けがにはどうかお気をつけて。 そんなわけで森光年なんですが、大ヒットしてますねえデヴィッド・フィンチャーの映画『ソーシャル・ネットワーク』。 あの映画のテレビCMで使われている曲、よく聴くとレディオヘッドの『Creep』なんですね。聖歌隊みたいな女声コーラスにアレンジされているので最初は気づきませんでした。 で、ちょっと気になって調べてみたら唄っているのは『スカラ・アンド・コラシニ・ブラザーズ』というベルギーの少女合唱団だそうで。ポップスやロックの楽曲のカヴァーでよく知られている人たちのようです。 Scala & Kolacny Brothers - Creep (Radiohead cover)
こちらが元の『Creep』。
Radiohead - Creep レディオヘッドの最初のヒット曲であり、ギターのジョニー・グリーンウッドによる「ギャギャッ ギャギャッ」という演奏が印象的な傑作です(この音をどう文字で表現するかについてはレディオファンの間でも諸説あって、熱い議論が戦わされたりするとかしないとか)。 歌詞の内容は女に逃げられた男が「おまえは天使のようだ、特別な存在だ。それにひきかえ俺はダメだ。ウジ虫野郎(Creep)だ」とソウルイーターのデス・ザ・キッドのように嘆き哀しむというものなのですが、それを清らかな少女ボイスで聖歌隊風に唄わす、というのは倒錯的でいいですね。 元の曲では「おまえはほんとうに特別な存在だ」という意味で「You're so fucking special」と、「fucking」が使われているのですが、PVやなんかではこれがまずいということで「You're so very special」と唄いなおされているのですけれども、スカラ・アンド・コラシニ・ブラザーズの人たちはばっちり「fucking」と唄っています。誰だか知りませんがこの合唱団を指導している人、少女にファッキンと言わせたかったにちがいありません。 こういう感性、初音ミクにいろいろ唄わせてみたり、ツンデレ娘に萌えボイスで罵倒されてみたがったりする我々オタクと近いものがあるような気がしますね。たぶん、歌詞のなかに出てくる「creep(気持ち悪いやつ)」とか「weirdo(変わり者)」とかは英語ネイティブやそれに近い人にとっては少女声で言われるとドキッとする単語なんではないでしょうか。 ちなみに、他にはニルヴァーナのあれとかもありましたよ。 Smells like teen spirit - Scala & Kolacny Brothers 少女とニルヴァーナというとエウレカセブンみたいですが、この組み合わせ、やっぱり変態の発想ですね。 してみると、このスキンヘッドの指揮者の人が少女にののしられたい特殊な趣味の持ち主なのかもしれません。趣味を仕事にできるなんてこの幸せ者め! |
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