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マカロニウエスタンその他について、つれづれ
《森 光年》
シャネルのルブランという美白クリームのCMがテレビで流れていたんですが、

CHANEL LE BLANC Commercial



どうもBGMに聴きおぼえがあるなあと思ったら『夕陽のガンマン』の決闘シーンのあの名曲(作曲は巨匠エンニオ・モリコーネ)ではないですか!


For A Few Dollars More - Final Duel

↑オーケストラによる演奏。イーストウッドの台詞が演奏に対する賛辞になっているのが粋です。


そんなわけで森光年なんですが、まさかシャネルの化粧品のCMでマカロニウエスタンのサウンドトラックを聴くことになろうとは……
世の中には思いもよらぬことを考えつく人がいるものですね。

ちなみにシャネルのCMのこの女性、可愛いなと思って調べてみたらBarbara Palvinというハンガリー出身のモデルでまだ18歳。グリコのドロリッチという飲料のCMに出ていたのが彼女だったんですね。
そういえばあのCMも可愛いなあと思ってみてました。数名のお姉さんらに、むぎゅっと押しつぶされながら不機嫌そうな目でこっちを睨んでる感じがジト目好きにはたまりませんでした。

もともとプラダの創始者の孫娘にして天才デザイナーであるミウッチャ・プラダおばさまに見出されてプラダのコレクションでモデルとしてデビューした人だそうで。いわれてみればパリやミラノのランウェイの写真で何度か見たことのあるお顔です。
 
余談ながら『夕陽のガンマン』のこの場面、リー・ヴァン・クリーフ演じるモーティマー大佐が宿敵たる悪漢に銃をはじき落とされ、この時計のオルゴールが鳴り終わったら決闘開始だ、と圧倒的に不利な勝負を挑まれて絶体絶命。
オルゴールの曲がまさに終わるというそのとき、大佐からこっそりくすねた同型の時計(そもそも悪漢が持っている時計は大佐の妹を殺して手に入れたものなのです)を持ったイーストウッドが颯爽と登場、という痺れる流れです。
おもいっきりネタバレですが、まあ50年も前の作品ですので。

さらに余談ながらこの『夕陽のガンマン』に『荒野の用心棒』『続・夕陽のガンマン』を加えたセルジオ・レオーネ監督の三作品はどれも主役がイーストウッド演じるポンチョをまとった名無しのガンマン(いちおうジョー、モンコ、ブロンディと作品ごとに名前があるんですが、すべて偽名ということにファンの間ではなっています)ということで、監督には連作のつもりはなかったにもかかわらず『名無し三部作』と呼ばれています。

で、話題沸騰中のあの魔法少女アニメの脚本を手がける虚淵玄先生が四年前、マカロニウエスタンにたいするリスペクトをこめて発売したエロゲー『続・殺戮のジャンゴ -地獄の賞金首-』に登場する金髪の女ガンマン『名前のない女』の元ネタが、おそらくはこのイーストウッド演じる名無しのガンマンだと思われます。

『続・殺戮のジャンゴ』主人公が三人のガンマンなのは『続・夕陽のガンマン』を意識してのことでしょうね。一人がブロンドの名無し、一人が黒尽くめで禿鷹の異名を持つ点などが一致しています。
『続・夕陽のガンマン』はべつに続編ではないのに邦題で『続』とつけられてしまったばかりか『地獄の決斗』なるダサすぎる副題までオマケされてしまったといういわくつきの作品で、マカロニウエスタン大好きの虚淵さんがそれを踏まえて『続・殺戮のジャンゴ -地獄の賞金首-』というタイトルをつけたのであろうことも想像にかたくありません。

そんなわけで、『まどか☆マギカ』で虚淵ワールドにハマったという方はマカロニウエスタンを、とくに『続・夕陽のガンマン』をぜひとも観るといいと思います。いや、まあ『まどか~』とは似ても似つかぬ作品ですが。
とにかく私の一番好きな映画ですので、ぜひお勧めしたいです。タランティーノが一番好きな映画も『続・夕陽のガンマン』だと知ったときにはちょっと複雑な気分になりましたけれども。

ちなみに、『続・夕陽のガンマン』の原題は『The Good, the Bad and the Ugly』、つまり直訳すると『良いやつ、悪いやつ、そしてずるいやつ』となるわけなんですが、あるいはこれがなつかしの『欽ドン! 良い子悪い子普通の子』に影響を与えたのではないか、と個人的には思っています。若い人には何のことやら分かりますまいが。
 

雑記 | 2011/03/01(火) 20:55 | コメント(0) | トラックバック(0)
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