《大浜サキ》
最近TVをつけてると洞窟映画「サンクタム」のCMをやたら見ますが、 「ジェームズ・キャメロン製作総指揮」とか言っちゃって大丈夫かと思ってる大浜です。 かの人は監督やってないとあまりクオリティに反映されないと思うんですよね。 ストレンジデイズとかダークエンジェルとか、何回だまされたことか・・・ それはさておき、最近、映画「クロウ/飛翔伝説」のリメイク企画が進んでいることを知りました。 監督も決まっているので、わりとマジな話のようです。 でも、正直言ってこの作品がなぜリメイクされるのか不思議。 シリーズ1作目が製作されたのは94年でまだ全然風化しているわけでもないのになあ。 さらに、ブルースリーの長男ブランドン・リ-氏の遺作ということで、 半分伝説化している映画でもあります。 久しぶりのシリーズ続編、という話ならわかるのだけど。 ハリウッドもネタ切れということで、リメイクのサイクルが速くなってるんでしょうか。 作品の内容はダークヒーローもので、 荒廃と退廃を極めた都市で婚約者ともども殺された男が、カラスの力によって蘇り 一人また一人と復讐を果たしていき、やがて都市の暗部そのものと対決していく・・・ というものです。 ストーリーはよくある感じなのですが、 監督がミュージックビデオ畑出身とあってそのビジュアルイメージが素晴らしいです。 アンダーグラウンドの雰囲気たっぷりの舞台を、顔に不気味なペイントをした 不死者エリックが敵を追い詰めていく姿はカッコイイの一言。 ビルの屋上を滑空するカラスとともに駆け抜けて行くシーンや、 黒づくめのコート姿と二丁拳銃でボスの私邸に乗りむシーンなど、 役者の存在感も相まってどのカットも鮮烈です。 また、ブレードランナーの影響と思しき常に雨の降っている都市と、それを舐めまわす カメラワーク、流れているオルタナティブ・ロックなども雰囲気を盛り上げます。 要所要所で入ってくる詩的で哀しいイメージも、ただのバイオレンス映画の枠に収まりません。 この作品を撮ったアレックス・プロヤスは「ダークシティ」や「ノウイング」など一風変わった SFサスペンスを作り続けている監督さんですが、「クロウ」はそのデビュー作にして いまだに代表作と言っていい作品だと思います。 それだけに、CGをふんだんに使ってリメイクしたって1作目を超えることはなかなか難しい、 というかぶっちゃけ1作目を見た方が早い、と思ってしまうのですが、はてさて・・・ The Crow Trailer |
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