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All You Need Is Kill 感想
《大浜サキ》
今回は桜坂洋のライトノベル「All You Need Is Kill」を読んだので感想をば。
以前からハードな内容と聞いていたのと、ハリウッド映画化の報に押されて読んでみました。
(ミーハーと笑ってくださいw)

11冬コミサークルカット(モアレ)

物語は最近流行りのループ物。
謎のエイリアンとの戦争に放り込まれた初年兵の主人公が、戦場で死ぬ度に
30時間前に繰り返し引き戻されるという不可解を描いた、SFアクションスリラーです。
ヒヨッ子だった主人公はループによって鬼神の如き歴戦の兵士へと鍛え上げられていき、
やがて別のループ軸の住人と接触して・・・?という内容。

いやアイデアが面白かったです。でも、同時にしんどかった。
 
作者もあとがきで触れている通り、このストーリーはクリア困難なTVゲームを
セーブポイントから何度も何度もルートをやり直しているプレイヤーを描いているに等しい小説です。
私はゲームの世界観に没入するのは好きでも、何度もトライ&エラーを繰り返させられる
作業感は苦手なもんで、この小説にはストレスを感じてしまいました。

でも、ゲームの死地にあっては自分の問題点を分析して傾向と対策を考え、
確実に自分が進歩している実感を得たいタイプの人にとっては、まさにそういう過程を
文章に書き起こしたような物語です。
これは人によってはたまらないカタルシスを得られるんじゃないでしょうか。
なので、私が楽しめなかったのは合わなかっただけでした。
そういや作者が元ネタのひとつとしてあげている「エンダーのゲーム」もしんどかったなあ・・・

アニメ「lain」などで知られる安倍吉俊の枯れた感じの挿絵は本作にぴったりで、
あまり描き慣れた感じのしないパワードスーツのデザインも妙な生々しさがあり、
泥臭いこの作品に奥行きを与えています。
そして重量級のビターなラスト・・・渋い作品でした。
隙あらばパンチラしようというようなヒロインが出てこないラノベも珍しいw


さて、今年に入ってからトムクルーズやブラピへのオファーが相次いでいる本作ですが
もう二人ともいい年したおっさんなので、初年兵というには無理があるような気がしますw
監督が「ボーン・アイデンティティー」や「ジャンパー」のダグ・リーマンということは、
主人公が何度も戦場をループするさまをたたみかけるようなカットの連続で描いてくれそう。
血煙と硝煙の匂いが漂ってきそうな世界観も合いそうです。

それにしても日本でループ物といえば漫画・アニメ・ゲームなどの代表作だけでも
10本以上思い浮かぶほどやりつくされた感があるけれど、
アメリカで映像化されたループ物はまだまだ少ないので新鮮なネタなのかもしれませんね。
体感的ループを含めても「恋はデジャ・ブ」「メメント」「バタフライ・エフェクト」くらいでしょうか。
くわえて、量産パワードスーツと節足型エイリアンの群れが大混戦になる最前線のお話なので
ハリウッドでの映像化にはぴったりです。
と言いつつ、スターシップトゥルーパーズみたくこの作品もスーツが登場しなかったら泣きますがw

しかしまー、日本のラノベがアニメとかすっ飛ばしていきなり実写化とか、正直
米映画界はどんだけネタ切れなんだと思わずにはいられませんw
ともあれ、海千山千のハリウッド企画と違って、今回は脚本だけでも数億円が動いてるらしいので
撮影にこぎつける可能性は高いんじゃないでしょうか。
小説としてはしんどかったけど、映像は見てみたいので続報を楽しみに待ちたいと思います。

雑記 | 2011/11/16(水) 22:54 | コメント(0) | トラックバック(0)
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