《森 光年》
私のお気に入りのコーヒー専門店『Mole hosoi coffee』が先月、めでたく3周年を迎えたことは前に書きましたが、今度は私が愛してやまないパティスリー『Ravi,e relier(ラヴィルリエ)』が11月24日に2周年を迎えます。 開店当初から足しげく通っていこちらのお店、いつのまにやら大阪を代表するケーキの名店のひとつへと成長を遂げておりますが、まだ2年目のルーキーなんだなあとあらためて驚かされますね。 ちなみに、最近注目の急成長株は大阪は堀江の外れのほうにある『Rechercher(ルシェルシェ)』。 大阪の有名洋菓子店『なかたに亭』で修行したシェフが今年の2月にオープンしたばかりのパティスリーなんですが、早くも話題の店になりつつあるようです。 先日、開店当初に何度かおじゃまして以来ひさしぶりに訪問したんですが、さらに磨きがかかったケーキの味はもとより、お店の方(たぶんシェフの奥さん)が私の顔を憶えていてくださったのにも驚きましたね。味といい接客といい、つくづく隙のないお店です。 『ルシェルシェ』のシェフの修行先である『なかたに亭』といえばとにかくチョコレートケーキが絶品で、チョコにこだわるあまりチョコレート専門の別店舗までオープンしてしまうほどなんですが、一方の『ルシェルシェ』はといえばチョコレートケーキからサントレノやサンマルクなどのフランス伝統菓子の定番品、オリジナリティあふれる創作系からチーズケーキやショートケーキなどの日本の洋菓子屋さんの人気商品まで、とにかくなんでもこいのオールラウンダーという印象です。なにを食べてもはずれがありません。 そんなわけで森光年なんですが、『ラヴィルリエ』の1周年の時には新商品と当日限定の商品がたくさんならんだので(おかげで人もたくさん並びましたが……)、今年はどうだろうとブログをのぞいてみたところ、なんと衝撃のニュースが! ケ・モンテベロの橋本シェフとラヴィルリエの服部シェフが『親友以上 恋人以上』の関係!? って、いやそっちではなく。っていうか、両シェフが恋人同士でもそんなにくっつかないだろうというくらいがっちり肩を組んでいる写真(しかも心の底から嬉しそうな満面の笑顔)を見たことがあるので、このお二人がそういう関係でも意外でもなんでもないわけですが、このブログってラヴィルリエの服部シェフの奥さんが書いているわけで、つまりは奥さん公認の仲なんですね。さすがフランス(菓子のシェフ)、進んでます。 さておき、真のビッグニュースはケ・モンテベロのシェフが4周年を期に交代することでしょう。これはあまりにも衝撃的です。 ケ・モンテベロといえば大阪は岸辺というかなり辺鄙な場所(大阪と京都の中間ぐらいの地点です)にありながら、大阪の洋菓子界に皇帝のごとく君臨してきた名店。 本格派フランス菓子の超本道を一切の妥協なく追求したその菓子の美味しさたるや、口に入れた瞬間グルメ漫画の演出さながらにケーキが光って見えるというほどのすさまじさです(いや、ほんとに!)。 そのケ・モンテベロを牽引してきた橋本シェフが交代してしまうとは…… となると気になるのは橋本シェフの今後ですが、やはりどこかに新店をオープンさせるのでしょうか。ケ・モンテベロのケーキは梅田の百貨店の催事でもなければ食べられなかったので、今度はできれば大阪市内だとありがたい。 あるいは、そんなに服部シェフとラブラブなんだったらラヴィルリエに入ってしまうのもありですね。そんなことになってしまったら日本全国でも最強クラスのパティスリー誕生ですよ。 とはいえ、小細工なしで王道のフランス菓子と取っ組み合う豪腕の橋本シェフに対し、洋菓子界のピカソことピエール・エルメにあこがれているという服部シェフは独自性を追求するタイプ。 たがいを認め合う仲良しの二人だからこそ、一緒にやるという道は選ばないかもしれませんが、はたしてどうなるのか。今後の展開が楽しみでなりません。 |
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