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時にはアニメの話を
《森 光年》
金曜ロードショー(今週から『金曜ロードSHOW!』にリニューアルしましたが)で、もう何度目になるかわからない『紅の豚』を鑑賞。
年を重ねるごとに共感して泣けてくるシーンが増えてきているようで、このままではやばいです。40代になるころには冒頭からラストまで全編泣きっぱなしで画面が見えない映画になっているかもしれません。

今回の視聴ではなぜかやたらとジーナとフェラーリンに共感できてしまったんですが、それも歳をとったということでしょうか。
若いころは、二人はただ旧知のポルコの身を案じて手助けをするキャラクターなんだと単純に捉えていたんですが、そういうもんじゃないよなあと、この歳になるとしみじみ思えます。

彼らにとってポルコは、いつまでもやせ我慢をして豚でいつづける心配な友人であると同時に、現実と折り合いをつけた自分たちが失ってしまった青春の幻影そのものなんですよね。
だからその身を案じつつも、反面いつまでも自由に飛び続けてほしいと願ってもいる。自分たちの果たせなかった何か、とても青臭くてちっぽけで、だけどかけがえのない何ものかをポルコに托している。

若いころの自分はただ、自由に飛び続けるために豚でいるポルコの生き様に憧れるだけでしたが、今となってはそんなポルコをまぶしく見あげる周辺の人物の複雑な胸中のほうにも共感できてしまうという。
一方でポルコに対しては単純にかっこいいというだけでなく、青春の尾っぽを断ちきれず引きずっている青臭さい人間味を感じるようになりましたね。
昔はあんなに大人に見えたポルコが、いつのまにか等身大の存在になっている感じで、だからこそよりいっそう魅力的に思えます。


そんなわけで森光年なんですが、アニメがいろいろ始まったり終わったりするシーズンです。
 
ミルキィホームズ第二幕、面白くはあったんですが、やはり主役の4人が落ちぶれつつもがんばって失われた超能力を取り戻すという一期ですでに消化したプロットをもう一回、二期まるまる全部使ってやるというのは無理があったのではと思わされました。
どうにも物語の縦糸が弱すぎる感じで、単発のギャグにいかに勢いがあっても見ているこちらとしてはテンションが上がりきれませんでした。

しかしながら、最終話におけるアンリエットさまのミルキィホームズ好きっぷりが可愛かったので終わりよければすべてよし。
最強の自分に比肩しうるライバルを育てたい、という範馬勇次郎的な思惑(そういえばアンリエットさまが勇次郎の台詞を言うシーンもありました)がいつしか、駄目な子をかまいたくて仕方がない母性へと昇華してしまったのですね。ミルキィの四人の前に立ち授業を再開する最後の場面のアンリエットさまの姿は保母さんのようで微笑ましかったです。


おなじく、『ジュエルペット サンシャイン』も物語の縦軸となる二つのプロット(三角関係と世界の危機)のあつかいがシリーズを通じてぞんざいだったため、そのしわ寄せが終盤どっと来てしまった感じでした。
爆発力のある回がけっこうあって好きなアニメだっただけに最後がしまらなかったのは残念。
真夜中のとんでもない時間にこれを書いているため、数時間後には第四期がスタートするのですが、視聴へのモチベーションは正直あまり高まっていません。


ひそかに楽しみに見ていた『デュエル・マスターズ ビクトリー』は大団円。後半の盛りあがりも熱くて言うことなし。
こちらも数時間後には新シーズン『デュエル・マスターズ ビクトリーⅤ』がスタートするんですが、オンセンが出てこないんならあんまり見る気がしないなあ……
というか、『ビクトリーⅤ』ってすごいタイトルですね。初代ガンダムのタイトルロゴが『Gガンダム』に見えるのと同等の衝撃。

早朝の子供番組の15分枠アニメとして10年にもわたって続いているこのシリーズ、原作はコロコロコミックスで連載されていたカードゲームの漫画なんですが、劇中で使用され、実際に売られてもいるこのゲームを作ったのがなんとマジック・ザ・ギャザリング(現在のすべてのトレーディング・カードゲームの起源である海外製ゲーム)のウィザーズ・オブ・ザ・コースト 社なんですね。
ギャザリングの模倣からスタートした遊戯王カードゲームとちがって血統書つきの純血種というわけです。

さておき、ジュエルペットからの流れでなんとなく見始めた『ビクトリー』ですが、オンセンという名前の敵キャラがとにかく素敵ではまってしまいました。
着流し(浴衣?)にカンカン帽という若いに似合わぬいなせな服装が一転、カードバトルに臨む際には頭に風呂桶をかぶり羽飾り3本をぶっさした先進的すぎるスタイル(温泉マークをかたどっているんですね)に変身。傲岸不遜な態度と渋い声が最高にかっこいい痺れる悪役だったオンセンくん。OPでの全裸も衝撃的でした。

終盤、じつは虚弱体質を克服するためにエイリアンに肉体を貸していたという事実が判明するのですが、最終話では憑依していたエイリアンが消滅(貧弱な坊やに戻ったへろへろのオンセンもそれはまたそれでラブリーでした)。
自分の力で強くなっておまえと再戦する、と主人公に宣言して立ち去ったので新シーズンでは味方になってレギュラー入りか、と期待していたのですがどうやらそんなこともないようで。

そんなわけでアニメに対するモチベーションが下がりきっている新シーズン。お楽しみなのが前シーズンから続いている『モーレツ宇宙海賊(パイレーツ)』だけとは、これはいかん。いかんです。
 

雑記 | 2012/04/07(土) 03:43 | コメント(0) | トラックバック(0)
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