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『Bar Skye』再訪/David Bowie 『Life on Mars』
《森 光年》
風邪ぎみのくせに一杯飲みにいったおろかな私に「風邪にはジン」という金言(というか飲む口実)を与えてくれた大阪は心斎橋アメリカ村の『Bar Skye(バー・スカイ)』さん。

アイルランドのウイスキーの名産地、スカイ島をこよなく愛する女性マスターが作り出す空間はなんともいえず心安らぐ雰囲気で、体調が回復したら今度こそはあの場所でスカイ島のウイスキーを…と心に決めておりました。

で、先日再訪してきたのですが、結局飲んだのはスカイ島ではなくおなじくアイルランドのアイラ島のウイスキーでございました。というのも前回、マスターがアイラ島までウイスキーの買い付けにいって帰ってこられたばかりという話を聞いていたもので。

アイラ島のウイスキーといえばなんといっても有名なのがラフロイグ。正露丸の匂いと評されるほど強烈な個性を持つパンチ力抜群のお酒です。そういえばフランス菓子界のピカソことピエール・エルメのチョコレートにラフロイグが入っているやつがありましたが、あれもすごかった。

そんなラフロイグのイメージがありましたのでアイラ島のウイスキーと聞くと一瞬たじろがないでもないのですが、それでもわざわざプロの目利きが現地で買いつけてきたというのですから、興味を惹かれずにはおれません。
今回いただいたのは『CAOL ILA(カリラ)』という蒸留所のウイスキー。ラフロイグとおなじ正露丸のような香り。ですが、美味しい。驚くほど味の調和がとれていてまろやかです。

私がいままでラフロイグに、アイラモルトに抱いていた若干の苦手意識は氷解しました。やっぱりちゃんと良いものを飲まないと駄目ですねえ。とはいえお値段は一杯1500円と良心的でした(他にもう二本、アイラ島のウイスキーを勧めてもらったのですが、そちらは一杯2000円と3000円でした)。


素晴らしいお店で素晴らしいお酒をいただいて大満足だったわけですが、ただひとつ残念だったのは騒がしい先客がいたことですね。サラリーマンの大集団が二次会かなにかで大騒ぎ!
さほど広くもない、しかもオーセンティックなバーでいい大人の集団がなにを考えているんでしょうか。しかも飲んでいるのがワインときたら来る店を完全に間違えているという他はありません。ワイン飲んで騒ぎたいんならもっと適切な店が周辺にいくらでもあるでしょうに。

心斎橋という繁華な場所柄、そうした客が来てしまうのは宿命のようなものかもしれませんね。申し訳なさそうに何度も謝ってくださったマスターの姿が印象的でした。
オープンは昼の3時からという世にも珍しいバーですので、今度はもっと早い時間にお邪魔します。


そんなわけで森光年なんですが、夏にぴったりな(個人の感想です)一曲を貼り付けて本日はお別れしたいと思います。
 
David Bowie - Life on Mars


ボウイさまで『Life on Mars』。

歌詞の中に「ダンスホールで水兵が殴り合いしてる! 見て! まるで原始人だわ!」という意味の箇所があるのが今回の記事の内容とやや関連してるかもしれません。
 

雑記 | 2012/07/21(土) 21:38 | コメント(0) | トラックバック(0)
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