《森 光年》
ご迷惑をおかけしておりました当ブログの文字化けですが、どうやら解消したようです。まったく、何が原因だったのやら。 とはいえここ数日、治ったのか!? と思ったらまた再発というのを繰り返していたので、まだいまいち安心できていないのですが…… ともあれ森光年なんですが、世はまさにロンドンオリンピックの真っ最中。ここしばらくはテレビでもイギリスの文物を紹介したり観光案内をしたりナルニア国物語を放映したり(指輪でもハリーでもなくナルニアなのが妙に渋い)と英国に注目が集まっております。 となれば今こそあの伝説のゲームが再発見されるべきときではないでしょうか? そう、意欲作ぞろいで知られるライアーソフト作品のなかでもきわめつけの意欲作『Forest』です! Forest - Demo と、いうようなことをアリス・イン・ワンダーランドが公開されたときにも書いたような気がします。あるいはアリエッティのときだったかもしれません。もしくは両方。 とにかく何度でも言いたい。この傑作をこのままうずもれさせるのはあまりに忍びないのです。 新宿が突如《森》と化すという怪現象に巻き込まれ、《森》が仕掛けてくる奇怪な謎解き(題材はすべてイギリス文学)に挑まざるをえなくなった男女の運命を描いたこの作品。 なにしろ発売当初から演劇の手法を取り入れた大胆な表現にびっくりして冒頭で投げ出す人が続出し(少なくとも私の周囲ではそうでした)、正当な評価を受ける機会が極端に少ないゲームでしたからねえ…… しかし、そのとっつきにくさの先に待っている衝撃と感動たるや。 子供のころ、胸をときめかせつつもおっかなびっくりページをめくった幻想文学。その本の隙間に置き去りにしてきたはずのおそろしい魔力が、すっかり大人になった自分の肩を後ろからそっと(しかし逃れがたい絶対的な力でもって!)わし掴みにする、そんな気持ちが味わえます。 アリスや指輪やナルニアや、あるいはプーさんやウォーターシップダウンのうさぎたち等々のイギリス児童文学ががお好きな方もそうでない方も、新宿とそれを取り巻くサブカルチャーに思い入れのある方もない方も、ぜひぜひ遊んでいただきたい作品です。 いちおう18禁でそういうシーンもありますが、分量も少なく薄味なのでエロに抵抗のある方もたぶん大丈夫。 なにしろ8年前のゲームなのでパッケージ版の発売は終了していますが、ライアーソフトの公式ページでDL販売はしているようです。 かく言う私はというと当時購入したソフトを人に貸したまま幾星霜、もはや相手とは連絡も取れず。HDにインストールされている『Forest』がなにかのはずみで失われてしまったらと思うと気が気ではありません。 みなさまくれぐれも大事なゲームや本やDVDは人に貸したりなさいませぬよう。 |
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