《森 光年》
先週末の夕刻、大阪は心斎橋を歩いていると突然の突風が吹き荒れまして。 よろめくほどの風圧と凍てつくような冷たさで通行人一同、悲鳴をあげるなか、なぜか「俺は全然寒くない!」「これくらいの涼しさが俺にはちょうどいい!」と、連れ合いにしきりに自分の耐寒性能をアピールする若者がひとり。 きっと彼は大寒波と怪獣ガンダーでセブンを苦しめたポール星人だったに違いありません。 ポール星人とは ちなみにわが妥協倶楽部のメンバーたちは、ガンダーのルックスは憶えていたのにポール星人のことは忘れていました。 子供のころ再放送で見た↑のシーン、ポール星人の奇妙な声と奇妙なBGMが相まって私にはけっこうトラウマだったんですけどねえ。 そんなわけで森光年なんですが、私の愛するパティスリー『ラヴィルリエ』の新規オープン、初日に行ってまいりました。 移転と三周年とマダムの出産が重なったということで予想はしていましたが店内は人でぎっしり、外には絶えることのない行列が! 仕方がないのでお祝いのお花だけ渡して立ち去りました。またいつでも来れるし、何度でも来ることになるでしょうし。あと、昼食がまだだったので腹も減っていましたし。 で、食事のできるところを探してあてどなく中崎町をさまよっていると、目に飛び込んできたのは噂に名高き『フレンチ食堂 セルクル』さん。 ランチもディナーも非常に、というより異常にリーズナブルで、しかもちゃんとしたフレンチが味わえるということで大人気。昼も夜も予約必至と聞き及んでおりました。 なにしろお昼のセルクル定食は前菜が三種にスープ、メインはお肉と野菜から選べるうえにご飯(そう、フレンチなのにパンではなくご飯なのです!)までついて800円という奇跡の価格。 夜の定食ですら1400円~。2600円の定食にすればメインも肉と魚の二種類でてきてデザートもついてちょっとしたコース料理になるというからおどろきです。 行きたい行きたいと思いつつも果たせずにいた憧れのお店、だめで元々と飛び込んでみたところ奇跡的にカウンターに空きが! ひとりで身軽に行動していると、こういうときありがたいですね。 で、セルクルさん初体験だったわけですが、日本家屋改装系のほっこりした雰囲気でありながらフランスの空気も感じさせる内装も最高なら、オーナーシェフ(若いころの火野正平似)の腕前も最高で、もっと早くに来ておけばよかったとしみじみ思った名店でした! 三種の前菜はムースにパテ、マッシュポテトとタラを混ぜ合わせたフランスの郷土料理ブランダードのフランボワーズジュレがけと、これぞフレンチ! という直球なラインナップ。 メインのスズキのポワレ具合も最高で、つけ合わせの野菜の美味しさも相まって雑穀米のごはんが進む進む。 イチかバチかで飛び込んでみて大正解の昼食でした。みなさまも機会があればぜひ。 |
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