《森 光年》
おそらく世界一儲けているラッパーでありながら多分あんまり尊敬されていない男、カニエ・ウエストのニューアルバム『Yeezus』の日本版が出たので購入しました。 予想どおりかなりの名盤なのですが、なにも印刷されていないCDが透明のケースに入っていてテープで封がしてあるだけという体裁はやはりどうなんでしょう。 前作のジャケットが無意味に豪勢だった反省なんでしょうか。いくらなんでも反省しすぎ。 このジャケットの写真が公開されたときに本当にこれで発売する気かとカニエの正気を疑ったものですが、本当に発売しちゃうとは。 ただ、日本版だけがそうなのか知りませんが、ネット上で見た画像では赤だったテープの色が実際には蛍光オレンジだったのだけが事前情報とはちがってました。だからなんなんだという話ですが。 そんなわけで森光年なんですが、この話の流れだとカニエの動画をご紹介したいところなのですがそれは前にやってしまっているので、なんの脈略もなくここ数カ月のお気に入りの曲の動画を貼り付けたいと思います。 今更ながらベートーヴェンのピアノソナタ17番、通称『テンペスト』にはまってしまい、このところいろんなピアニストによる演奏を聴きまくってYouTube時代のありがたさを噛みしめておりました。 Beethoven's Tempest Sonata mvt. 3 -- Wilhelm Kempff
とくにお気に入りなのがアルフレッド・ブレンデルのテンペスト。音の止め方が理知的で、理系メガネくんっぽいロジカルな演奏に萌えます。
Brendel plays Beethoven Piano Sonata No.17, Op.31 No.2 (1/2) Brendel plays Beethoven Piano Sonata No.17, Op.31 No.2 (2/2)) ちなみに『テンペスト』という通称は、この曲の解釈について弟子に尋ねられたベートーヴェンが「シェイクスピアのテンペストを読め!」と答えたことによるそうなんですが、弟子の人もこの珍回答にはさぞや困惑したことでしょう。 生真面目すぎるがゆえに、ややもすると天然ぽいところもベートーヴェンの魅力だと個人的には思っています。 マリア・ジョアン・ピレシュによるテンペストもお気に入り。ソリッドで骨太なところが痺れます。 Beethoven - Sonata No. 17 in D minor, Op. 31, No. 2, 'The Tempest' (Maria João Pires) |
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