《森 光年》
酷暑のなか、皆様お盆休みをいかが過ごされましたでしょうか? 私はといえば妥協倶楽部の仲間たちと日本橋電気街のバー『UMEYA』で飲んだり、淀屋橋のレトロビル地下一階のカフェ『モール&ホソイコーヒーズ』で去りゆく休日を惜しんだりしておりました。 そんなおり、ホソイコーヒーズで先月号の月刊誌『HUGE』を何気なく手に取りまして。 『HUGE』といえば世間一般の認識ではただの男性向けモード系ファッション誌なのにも関わらず、編集している人たちだけは最先端の総合カルチャー誌だと思い込んでるらしく、ときどき発作的に一冊まるまるファッションと無関係な特集を組んだりして読者をリアクションに困らせるという雑誌であります。 ちなみに最新号は食の特集だそうです。なんじゃそりゃ。 で、先月号は『10年代の音楽』と題した最新音楽の特集。 同誌の特集といえば、ふだんファッション以外に関心の薄い若者から見ればマニアックに映るがその道のマニアからすれば掘り下げが浅すぎるというのが定石ですが、今回は海外の新鋭アーティストたちを何人も取材したりしていてなかなか気合が入っております。 そんなわけで『HUGE』で特集されていたアーティストたちの曲をちょいちょい聴き始めている最中の森光年なんですが、そんな中からひと組をご紹介。 フジロックにも出演したロンドンの女性四人組のパンクバンド『Savages』です。 Savages - "Shut Up" なかなかいい感じ。 あと、「デザイナーが選んだ10年代の5枚」という特集で、ほかのファッションデザイナーがスカしたおしゃれアーティストのアルバムを挙げているなか、堂々とメジャー・レイザーを挙げていたアレキサンダー・ワンは信用に値する男だと思いました。 推挙の理由も要約すると「とにかくノリがよくてサイコー!」ぐらいのことしか言ってないのも頭悪くて素晴らしい。今や世界を代表するデザイナーとなった彼。その立場を考えればなかなかできることではありません。
Major Lazer - Hold The Line
メジャー・レイザーはディプロとスウィッチという二人のクリエイターが始めたプロジェクト(現在ではスウィッチが抜けて別メンバーが加入)。 ジャマイカ軍の特殊部隊の少佐でゾンビと戦って片腕を失い、レーザー銃を移植したとかいうじつにどうでもいい設定があったような気がします。 デビュー当時にこの曲とPVにいろんな意味で衝撃を受けて以来、すっかり存在を忘却しておりましたが、YouTubeのメジャー・レイザー公式ページを見ると、その後もあいかわらずバカをやりつつ、まともな曲も作っている様子。 Major Lazer - Get Free ft. Amber of the Dirty Projectors ジャマイカの日常を切り取ったPVがいいですね。 しかし完全に余談ですが、ハイセンスなカルチャー誌を標榜している『HUGE』のこの号の表紙が、今年3月に発売されたデヴィッド・ボウイさまの10年ぶりのアルバム『The Next Day』のジャケットのパクリくさいのはどうなんでしょうか。 ちなみにこちらが『HUGE』のバックナンバー紹介。 ボウイさまの往年の大ヒットアルバム『Heroes』のジャケットに白い四角をかぶせたこの『The Next Day』のジャケットは発売当初けっこう話題になり、Facebookのプロフィール写真をこのジャケット風にできるアプリが発売されたりもしたので、まさか知らなかったとは言わせません。 |
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