《森 光年》
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのルー・リードが亡くなったそうで。享年71歳。 そんな訃報とともに、ルー・リードが当時発売されたばかりのカニエ・ウエストの新譜『イーザス』を非常に高く評価していたという今年の7月のニュースがツイッターで流れてきまして。 後世に多大な影響を与えた伝説的アーティストが生前「違う星の人のレベル」とまでカニエを称賛していたことを知ってファンとしては嬉しいかぎりです。 本来なら哀悼の意を表してヴェルヴェット・アンダーグラウンドの動画を貼りつけるべきなんでしょうが、詳しいわけでもない自分がそれをするのも失礼にあたるので、代わりにカニエの『イーザス』の中の曲を。 Kanye West - BLKKK SKKKN HEAD そんなわけで森光年なんですが、いつもカフェやレストランの情報を求めてチェックしている関西ローカルの『SAVVY』という女性向け情報誌がありまして。 先週発売された最新号の特集は、大阪のキタとミナミのさまざまなエリアを網羅的に取り上げたなかなかの力作。 不覚にも知らなかった未知の新店がてんこ盛りで興奮いたしました。 なかでも気になる店が多かったのが、大阪市西区の靭(うつぼ)公園周辺。いま現在、大阪でもっとも勢いのあるエリアのひとつです。 靭公園は戦前までは魚市場だった土地が空襲で焼け野原となり、そこに戦後、GHQが飛行場を建設したという数奇な変遷をたどった土地。 滑走路だったなごりをとどめて東西に非常に長いその敷地には堂々たるケヤキ並木がたちならび、大阪市街中枢のオフィス街にありながら別世界のようなすがすがしさです。 毎年5月におこなわれるバラ祭が盛況な手入れのいきとどいたバラ園もあります。 そんな靭公園ですから、周辺にはカフェやショップもたくさん。ミシュランで星を獲ったフレンチの店もいくつかあります。 今月号の『SAVVY』で私の目を惹いたのは、まずなんといっても滋賀県の有名パティスリー『ドゥブル べボレロ』が靭公園にほど近い場所に支店を出していたこと。 店名がフランス語なのでパティスリーなんだと思いますが、マスメディアにもたびたび取り上げられて有名なのが、フランス菓子ではなくドイツのチーズケーキであるアイアシェッケというちょっと変わったお店です。 ウィーン菓子の代表格であるザッハトルテも常備している様子なので、ザッハトルテ好きとしてはうれしいですね。 さっそく先週末に行くつもりだったんですが時間がなくて断念。今週こそは絶対に、と思っています。
そのほかに気になったのは新規オープンの二つのフレンチの店。二店舗とも早速『SAVVY』ほか数誌に取り上げられていましたが、どちらもそれぞれよさそうなお店です。
靭公園からやや南にはずれた『アニエルドール』はカジュアルな路線の店。ランチは1500円、ディナーは5500円のコースのみ。 ワインもリーズナブルなようで、ランチタイムにスパークリングを780円で飲んだと食べログのレビューにはありました(銘柄によってちがったりもするでしょうから、あくまで参考までに)。 1500円のランチで前菜とメインを二種類ずつから選択でき、なんとウズラや鴨が出ることもあるようです。 しかもリーズナブルでありながら料理はハイレベルといいますから、これは行かねばなりますまい。 おなじくリーズナブルながら本格派ということで、今年の上半期の話題を独占した感のある西天満の『イザイ』というフレンチの店はたちまち予約困難になってしまい、私はいまだ行けずじまいですからねえ。 その二の轍を踏まぬようなるべく早く行っておきたいと思います。 もう一軒は靭公園にほど近い『ディファランス』。 ランチは4950円のコースのみ、ディナーは9900円と16500円のコースの二種類という本格派のレストランです。 なかなか気軽に食事できる価格帯ではないですが、ランチでも9皿と本格的なコースを味わえるようなので、そのうち行ってみたいですねえ。 悠長なことを言っていたら、すぐに予約困難になってしまいそうですけど。 以上の二つの店は今年の夏にできたばかりですが、2月にオープンしてすぐにあまから手帳(関西では著名なグルメ雑誌)に掲載された『ビストロ デ シュナパン』も靭公園近傍。 ただでさえフレンチの名店がひしめきあっていたこのエリア、ますます激戦区になりましたねえ。今後ますます靭公園から目が離せません。 今後、実際に自分の目と舌で確かめたらまたあらためて、これらの店の雑感など書き記したいと思います。期待しないでお待ちください。 |
|
|
| 最初のページ |
|